2023年7月15日より、ひらかたパーク・イベントホール(大阪府枚方市)にて『生誕50周年記念 THE仮面ライダー展』が開催されている。大阪スペシャルアンバサダーに就任したのは、平成仮面ライダーシリーズ20作記念『仮面ライダージオウ』(2018~2019年)常磐ソウゴ役で活躍した奥野壮。寝屋川市出身である奥野は、少年時代から友人たちとよく遊びに行った思い出の場所・ひらかたパークでの開催となった『THE仮面ライダー展』にテンションが高まり、笑顔を輝かせながらオープニングセレモニーで熱いコメントを残した。

  • 京阪電車・中之島駅ホームでポーズを決める仮面ライダー1号(左)、奥野壮(中)、仮面ライダーギーツ(右)

『生誕50周年記念 THE仮面ライダー展』は、国産テレビヒーロー史に残る大ヒットヒーロー作品『仮面ライダー』(1971~1973年)から、現在好評放送中の『仮面ライダーギーツ』(2022年~)まで、長い歴史を持つ「仮面ライダー」シリーズ各作品からヒーロースーツや小道具、関連商品などを一か所に集めた大規模展示イベント。これまで名古屋、福岡、札幌、東京、静岡で開催され、幅広い世代の仮面ライダーファンを楽しませており、今回の大阪会場が6度目となる。

開催前日となる14日に行われたオープニングセレモニーは、会場であるひらかたパーク最寄りの「枚方公園駅」を走る京阪電鉄の始発駅「中之島駅」ホームで行われた。『THE仮面ライダー展』開催期間中、京阪電鉄では車内中吊り、額面ポスター、ドアステッカーで装飾した特別列車を運行。14日は抽選によって招待された「仮面ライダー」ファンのみなさんを乗せた特別列車が、ひらかたパークでの内覧会へと向かった。

ファンを乗せた特別列車が中之島駅ホームに到着した後、『THE仮面ライダー展』大阪スペシャルアンバサダーを務める奥野壮が登場し、レッドカーペットを歩くと大きな拍手と歓声が巻き起こった。

現在の気持ちをMC(佐藤香織)から訊かれた奥野は「僕が仮面ライダージオウをやっていたのは、もう4,5年前。けっこうな時間がたちましたが、今回こういった形でふたたび仮面ライダーに関わらせていただけるのは、光栄な思いです」と、『ジオウ』のころからさらに経験を積み重ね、俳優としても人間としてもたくましさを増した奥野が、改めて自身の原点である仮面ライダーに関連する仕事ができたことへの喜びを示した。

奥野にとって今回の会場であるひらかたパーク、通称「ひらパー」は子どものころから楽しく過ごした思い出の場所であるという。奥野は「夏には、ひらパーのプールで遊び、冬にはジェットコースターをはじめとするアトラクションでずっと楽しませていただきました」と、楽しそうな表情を浮かべながらコメントした。

イベントに先立ち『THE仮面ライダー展』をひととおり観てきた奥野。本展の感想を問われると「歴代ライダーのスーツや変身ベルトを間近で見ることができるのはすごい。僕が生まれる前に活躍していた昭和ライダーから、平成ライダー、そして令和のライダーまでひとりも逃さず一か所で見られるのはここだけだと知り、すごく感動しました」と、仮面ライダー50年の歴史の重みと、それぞれの時代のライダーを愛した多くのファンたちの思いをかみしめ、感情をゆさぶられたことを明かした。

大阪展の見どころとして、奥野は「大阪で初めて展示されるという『オーマジオウ』のスーツ立像です。撮影で実際に使われたスーツで、マスクはアップ仕様の精密なもの。ぜひ近くに寄ってお楽しみください」と話し、クウガからビルドまで、19もの仮面ライダーの力を自分のものにした50年後の常磐ソウゴ=オーマジオウの立像展示が必見だとアピールした。

そしてサプライズゲストとして、仮面ライダー1号と仮面ライダーギーツがホームへさっそうと登場し、ポーズを決めた。

シリーズの原点である1号には「こんにちは先輩!お世話になってます」とかしこまって挨拶し、さらにギーツには「後輩! ありがとう!」と気さくに話しかける奥野のアドリブが、場をなごませた。いつか一緒に悪と戦ってほしいスリーショットといえる。

ソウゴのキャラクターソング「ジオウ 時の王者」が流れる中、奥野による記念テープカットが行われた。

イベント終わりにマイクを持った奥野は「今回の大阪展は、今までの仮面ライダーの歴史を体感することのできる壮大な展示会です。ぜひ、京阪電車に乗ってひらパーへ足を運んでいただけたら、すごく嬉しいです!」とにこやかに話し、多くの仮面ライダーファンに観に来てほしいと熱いメッセージを送った。

『ジオウ』での常磐ソウゴの決めゼリフをもじった「なんか、来てくれる気がする!」を放つ奥野のさわやかな笑顔。

京阪電鉄の「THE仮面ライダー展」特別列車には、1号とジオウ、2種類の「ヘッドプレート」が取り付けられる。マスコミ向けフォトセッションでは、奥野がジオウのプレートを手にしてニッコリほほえむ最高の画が得られた。

京阪電鉄「THE仮面ライダー展開催記念特別列車」のビジュアルをいろいろな角度からご紹介。京阪線のいくつかの駅では、電王(三条)、ギーツ(伏見稲荷)、ファイズ(樟葉/くずは)など、仮面ライダー大型パネルが置かれ、記念撮影することができる。奥野の地元である寝屋川市駅にいるのは、もちろん仮面ライダージオウである。

各地の会場で人気のフォトスポット、1号からZXの「10人ライダー」大集合立像は、大阪会場でも大勢のファンからの注目を集めるに違いない。

劇中で使われた衣装や小道具などが間近で見られるのが、展示会の醍醐味といえる。写真のソウゴ、ゲイツ、ウォズの衣装は背中合わせに展示され、周囲を取り囲むように眺めることができる。各キャラのイメージに合わせたポージングも必見。

大阪会場で初めて展示される、50年後のソウゴ=最低最悪の魔王「オーマジオウ」立像。展示ブースのどこかに、奥野壮の直筆による「記念メッセージ」が書き込まれているので、ファンの方はぜひ見つけ出してもらいたい。

全国各都市をまわる『THE仮面ライダー』では、開催会場に合わせた五十嵐一輝とバイスとのかけあいメッセージが好評である。今回の「大阪」版も実によい味わいとなった。

『仮面ライダー555』(2003年)の20周年を記念して作られたVシネクスト『20th 仮面ライダー555 パラダイス・リゲインド』(2024年期間限定上映、BD&DVD発売)から、ネクストファイズとオートバジン。こちらの展示も大阪会場が「初」となる。

『生誕50周年記念 THE仮面ライダー展』大阪会場(ひらかたパーク・イベントホール)は2023年7月15日から9月3日まで開催。京阪電鉄の「開催記念特別列車」も期間中運航している。

(C)石森プロ・東映