少年忍者/ジャニーズ Jr.の川崎皇輝(「崎」は、たつさき)がドラマ単独初主演を務めるテレビ朝日系スペシャルドラマ『拝啓、奇妙なお隣さま』が15日(24:00~※一部地域を除く)に放送される。「第22回 テレビ朝日新人シナリオ大賞」にて史上最年少22歳(※当時)で大賞に選出され、最終選考委員から「10年にひとりの逸材」と評された若杉栞南氏の受賞作をドラマ化する今作。昏睡状態となって入院した男子高校生・山本陸が、同じ病室に入院中の患者=“お隣さん”2人と意識の中で会話を繰り広げていく、というヒューマンストーリーとなっている。

今回は川崎に、ドラマ単独初主演を知った際の具体的なシチュエーションや意気込み、メンバーの反応やファンの反響、この朗報を報告したい先輩について話を聞いた。

  • 左から大東立樹、川崎皇輝 =テレビ朝日提供

    左から大東立樹、川崎皇輝 =テレビ朝日提供

■主演の責任やプレッシャーが怖かった

――今作で演じる陸との共通点を教えてください。

陸はすごく素朴な普通の子なんですよね。僕は少年忍者のメンバーから「意外と変わってるよ」と言われて、あれ? と思うこともあるのですが、自分としてはこれといって特徴のない人間だと思っているので、陸と近いものがあるのかなと。お隣さんとどんどん打ち解けていく陸の、人とコミュニケーションを取るのが上手なところは見習いたいなと思いました。

――川崎さんもコミュニケーションが得意なのでは。

個人的にはそうではないと思っているのですが、年上の方と話すシチュエーションは僕も結構あるので、そこはイメージしやすかったです。

――演じるうえで悩んだことはありますか。

今まで演じさせていただいた、毒を盛ったり、人をトンカチで叩いたりという役と比べると、素の自分で演じることができました。

――台本を読んで魅力に感じたところを教えてください。

設定がかなり特殊で、どうやって撮影するんだろうと思ったのですが、読み進めていくと、人の死、別れという悲しい出来事に直面したときの、残される側の家族と、置いていく側の本人の描写があって。苦しんでいる家族の一方通行の台詞を聞いて、本人が心情を語るって、この設定じゃないと描けないなと感じました。全編を通してオヤジギャグがたくさん出てくるのですが、コメディチックな明るさと、別れの切なさとの塩梅が本当に絶妙ですごいなと。

後々素晴らしい共演者の方のお名前も伺って、「僕次第でこの作品が変わっちゃうな」と、主演という立場の責任やプレッシャーを感じてすごく怖かったです。本当に緊張しました。

■ドラマ単独初主演は台本見て気付く

――特殊な設定ですが、撮影も特殊でしたか。

グリーンバックを使ったり、スタッフさんが台に乗ってセットを持ち上げていたりと、これまで見たことのない方法で撮影していて、どう編集されているのか想像がつかないので楽しみです。1週間くらいの撮影期間の中で、どんどん撮り方が効率化されていくのを見て、とても勉強になるなと思いながら日々撮影させていただきました。

――ドラマ単独初主演ということで、率直な感想を。

主演を務めさせていただけること、お声がけをいただけたことがうれしかったです。

――「資料を見て主演だと気付いた」とコメントされていましたが、主演と知ったのはどんなシチュエーションだったのでしょうか。

僕は大学に通っているので、最初に「テレビ朝日のドラマが入ったんですけど、この辺りのスケジュールは大丈夫ですか?」と確認をして頂いて、その段階では知らなかったんです。第何稿かが届いたときに、台本を開いたら一番に僕の名前があってビックリしました(笑)。帝国劇場の楽屋にいたのですが、「なっ、えっ!?」って思わず声が出て。ヴァサイェガ(渉)が同じ楽屋だったのですが、僕が突然そんな声を出したので「どうした?」って聞いてくれて、「……主演だった」って(笑)。だから最初に渉に報告して、その後は撮影のスケジュールが入ってきたり、情報解禁でニュースになったりというタイミングで「主演なの?」と少しずつメンバーに伝わっていきました。人数が多いグループなので、まだ知らないメンバーもいるかもしれません(笑)。

■メンバーの応援やTwitterトレンド入りの反響

――少年忍者のメンバーからの応援メッセージはありましたか。

ありました! 情報解禁のタイミングで久保廉から「おめでとうございます。撮影頑張ってください」と連絡が来たのですが、そのときには「あ、ごめん、撮影全部終わってる」と(笑)。ドラマを撮っていたこと自体も意外と知られてなかったんですよね。

――情報解禁のタイミングでは、川崎さんのお名前がTwitterのトレンドに入っていました。楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします。

個人名でトレンド入りしているのを拝見したのですが、これまでで最高記録だった気がしていて、反響を実感できました。喜んでくださっていることがすごくうれしかったです。解禁の時間が早朝だったので、早い方は5時台、遅い方はお昼すぎに気付いてジワジワ広がっていくのを見て、皆さんの生活が伺えた気がします。主演ももちろん始めてですし、ドラマ自体たくさん出ているわけではないので、改めて貴重な機会をいただけたんだなと感じることができました。楽しみにしてもらえたらうれしいです。

――主演として現場で気をつけたことはありますか。

主演として何をすべきかというところまで考える余裕がなかったのですが、すでに仲のいい大東(立樹)がいたり、出演者がそこまで多い現場ではなかったりしたので、キャストの皆さんと現場でたくさんお話しするようにしました。若いキャストさんには、自分から話しかけにいきましたね。もともと勇気を出して話しかけにいくことが好きで、今回は撮影期間が短い中でしたが、せっかくご一緒するんだから早めに皆さんと仲良くなりたいと思って。バラエティ番組でもいつも共演者の方とはお話ししたいと思っているので、今回も自分から声をかけさせていただきました。

■主演ドラマ放送を報告したい先輩は?

――主演を務めるにあたって、先輩に報告はされましたか。

ご報告できていないので、しなきゃいけないですね……しなきゃいけないですね! 早急に連絡します! まずはお世話になっているNEWSの小山(慶一郎)くんにご報告します。先日、松岡(昌宏)くんのNACK5のラジオ番組に出演させていただいたときには、松岡くんと伊野尾(慧)くんに「今後のお仕事は? ドラマとか出たことあるの?」と聞かれたので「今度主演で単発ドラマをやらせていただくんです」と答えて、「マジか!」と驚いてくれました。放送日時もしっかり連絡したいと思います。

■川崎皇輝
2002年7月30日生まれ、東京都出身。2012年にジャニーズ事務所に入所し、現在ジャニーズJr.のユニット「少年忍者」のリーダーを務めている。主な出演作にドラマ『ボイス 110緊急指令室』、『文豪少年!〜ジャニーズJr.で名作を読み解いた〜』、『恋の病と野郎組 Season2』、舞台『ロミオとロザライン』など。2023年はドラマ『ひとりぼっち -人と人をつなぐ愛の物語-』に出演した。