■ジュニアの涙に感じたこと

特に胸に来たシーンを尋ねると、「ジュニアさんが、失敗した後輩と一緒に泣いてたんです。後輩が失敗したとき、『よく頑張ったね』とは言えるかもしれないけど、一緒に泣けるっていうのは相当な思い入れがないとできないことだし、本気で指導してるからだなって。誰かを指導するときは、あれくらいの思い入れがないと伝わらないし、あれくらいの思い入れがあるから尊敬してもらえるんだなと思いました」としみじみと語った。

また、「自分は正直、ジュニアさんのように一緒になって泣いたことはないです」と明かし、「だからこそ、すごいなって。私の場合は一緒の気持ちになるというより、違うフェーズで見てしまうので、『こうしたら良かったのに』って注意しちゃうと思うんですよね。でも、ジュニアさんは最初から『もしみんなが怒られたら、自分の責任だから、とにかく堂々とやり切ってほしい』と言えたり、後輩と一緒に泣けたり、とにかくカッコいい」と称賛した。

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■下の世代の子たちには我慢させたくない

=LOVEをはじめとするアイドルグループをプロデュースする指原。いわゆる“Z世代”と接する機会も多いが、自身はどのように彼女たちと向き合っているのだろうか。

「『最近の若い子は』という言葉はあまり使わないようにしてるんですけど……私たちもきっとそうだったように、若い子たちとの接し方って変わってきてるし、すごく難しいなと思います。だからこそ、誤解がないように、何か変化があったとき、何か新しいチャレンジをするときは、全部ちゃんと説明します。やっぱり自分の言葉で説明しないと伝わらないことばかりだと思うので」

「『何となく』『気持ちで』というのは伝わらない時代なんだなって、今回の映像を見ても感じました。根性、気合い、我慢とか、そういうことではないんだろうなって。それが間違っているとは思わないので、私たちがしっかりと彼女たちに合わせていって、理解してあげたいです」

「自分は根性もあるし、いろんなことに我慢してきたほうだと思ってたんですけど、若い子たちと接してると、自分もゆとり教育の真っただ中にいたわけですし、気づいてなかっただけで、『最近の若い子』にあてはまってたんだろうなと思います」

この絶妙なバランス感覚を持つ彼女は、後輩たちにとって頼もしい存在に違いない。

「アイドルグループに関して言うと、上の世代の人たちが作ってきたものなので、中には古いなって思うこともあるし、今の子たちには色々我慢させてしまっていることも多いです。でも、私は下の世代の子たちには我慢させたくないので、ちゃんと思うことは話してほしいと言っていて。実際、その部分には感謝してもらえているのかなと思います」