俳優の中村倫也が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『ハヤブサ消防団』(13日スタート 毎週木曜21:00~※初回拡大)とタイアップした「消防団入団ポスター」が現在全国で配布・掲出されている。

『ハヤブサ消防団』タイアップポスター

『ハヤブサ消防団』は、山間の小さな集落を舞台に描く戦慄のミステリー。中村は、原作・池井戸潤氏が自身を投影した主人公のミステリー作家・三馬太郎を演じる。物語は、スランプ気味の太郎が亡き父の故郷、“ハヤブサ地区”に移住するところからスタート。都会のストレスから解放され、穏やかな田舎暮らしを手に入れたはずの太郎だったが、地元の消防団に加入したことを機に連続放火騒動や住民の不審死などの怪事件に次々遭遇。真相を追ううち、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀に突き当たる。

総務省消防庁では今年1月より、消防団入団促進サポーターとして和牛、間寛平、横澤夏子、オズワルド、ゆうちゃみを起用し、消防団員募集ポスターを展開していたが、このたび『ハヤブサ消防団』タイアップ版として、そのデザインを主演の中村をはじめ、満島真之介、岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、福田転球、生瀬勝久ら『ハヤブサ消防団』で消防団員を演じる面々が“完コピ”。ピンクのキラキラした背景もそのままに、それぞれが本家さながらのポーズを決めている。

前田一浩消防庁長官は今回のタイアップについて「原作の『ハヤブサ消防団』、私も大変楽しく、後半はドキドキしながら読ませていただきましたが、ドラマ化されるとお聞きし、これは、消防団のPRのチャンスだと思いました。『ハヤブサ消防団』の出演者の皆様とタイアップすることによって、さらに多くの方々に、消防団に興味をもっていただくことを期待しています」と、公式にパロディーを認可した意図を説明した。ポスターは全国の都道府県、市町村、消防本部など1000カ所以上に4万枚を配布・掲出中。

■前田一浩・消防庁長官 コメント

――『ハヤブサ消防団』とのタイアップポスターを作成・配布された思いについて教えてください。

消防団は「自らの地域は自ら守る」という精神に基づき組織された、地域を守るために欠くことのできない存在ですが、消防団員数は年々減少しています。特に、20代・30代の若い団員の減少が顕著であることや、女性の団員が少ないことが現状です。そのため、消防庁では、消防団員を確保するため、消防団の認知度向上や理解促進に取り組んでいるところです。

原作の「ハヤブサ消防団」、私も大変楽しく、後半はドキドキしながら読ませていただきましたが、ドラマ化されるとお聞きし、これは、消防団のPRのチャンスだと思いました。 消防庁のような、ある意味お堅いイメージのある国の役所が、ゆうちゃみさんという、いわゆる「ギャル」をメインにした消防団PRポスターをつくるなど、女性や若者に関心をもってもらおうと取り組んできたところです。このたび、幅広い層に人気の中村倫也さんをはじめ、「ハヤブサ消防団」の出演者の皆様とタイアップすることによって、さらに多くの方々に、消防団に興味をもっていただくことを期待しています。

――完成した『ハヤブサ消防団』版・消防団員募集ポスターをご覧になっていかがですか?

長官室にはタイアップポスターと消防団PRポスターを並べて掲示しています。訪れる方には「おもしろいですね」と言っていただいておりますが、かなり思い切った取組だったかと思います。若い職員に乗せられてしまいました(笑)。

タイアップポスターは全国の市町村や消防本部など1000カ所以上に配布しています。このポスターをご覧になり、消防団に興味をもっていただき、中村倫也さんが演じる主人公・三馬太郎のように、地域を守る消防団員が1人でも増えていただけるとうれしく思います。