自転車ヘルメット着用は24%
弁護士ドットコムは7月3日、「自転車での"ヘルメット着用"に関する調査」の結果を発表した。同調査は5月24日~6月6日、弁護士ドットコムの一般会員1,260名と登録弁護士82名を対象に、インターネットで実施した。
自転車利用者のヘルメット着用が努力義務となったことを知っているか尋ねたところ、一般会員の94.8%が「知っている」、5.2%が「知らなかった」と回答した。
一般会員のうち、月に1度以上、自転車に乗車する人に、ヘルメットを着用しているか聞くと、「法改正前の3月以前から着用している」「改正のあった4月から着用するようになった」と回答した人は24.1%にとどまった。着用義務化については認識しているものの、必ずしも実行しているとは限らないことがわかった。
ヘルメットを着用する理由・しない理由は?
着用していると回答した人に、複数回答で理由を尋ねたところ、最も多い理由は「安全のため」(80.1%)で、「努力義務になったから」(55.9%)、「学校や職場から着用を指示されたから」(8.1%)と続いた。着用しない理由では「面倒くさい」が最も多かった。
義務化すべきか? 一般の人と弁護士に調査
一般会員に、努力義務ではなく、罰則のある義務化にすべきか聞くと、「すべき」が30.9%、「どちらともいえない」が41.6%、「すべきではない」が27.5%で、意見が分かれた。
会員弁護士に、努力義務ではなく、罰則のある義務化にすべきか尋ねたところ、「すべき」は15.9%にとどまり、「すべきではない」という回答が58.5%と6割を占めた。
弁護士「交通事故の交渉に影響がある」は66%
会員弁護士に対して、着用義務化が交通事故の交渉に影響があるかどうかを尋ねると、65.9%は「影響する」「まあまあ影響する」と答えた。
会員弁護士からは、「ヘルメット未着用者について、事故に遭った場合の過失相殺が認められていくのではないかという観点で推移を見守りたい」「自転車関連の死亡事故が余りにも増えたのが契機であり、やむを得ないと思うが、自分なら、ヘルメットかぶってまで乗る気にはなれない」「努力義務とはいえ法律で義務付けるべきものではないと思ってます(子供に被らせることの義務化は賛成)。本人で判断すべき問題です」などのコメントが集まっている。