AI店舗支援SaaS「口コミコム」を運営するmovはこのほど、口コミに関する消費者向けインターネットアンケート調査を実施した。
同調査は2023年5月9日〜5月10日、15歳以上 79歳以下の男女996名の各性年代の回答数を世代別人口構成比に合わせ、"日本の縮図"となるような形で調査。居住地は、北海道、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県、福岡県。調査方法は、アンケートツール(Freeasy)を使用した。
お店を検索する際に使うツールを聞いたところ、トップがGoogleなどの検索エンジン、次いでGoogleマップなどの地図サービスだった。検索エンジンでも地図サービスでもGoogleがシェア1位を獲得しており、Googleの影響力が高いことがわかる。
10〜20代の若い世代に限ると、30代以上よりも「SNSでお店を探す人」の割合が多くなっている。ただし、Google検索がトップなのはZ世代でも共通であることがわかった。このデータを円グラフにしたのが、以下のものだ。
昨今よく言われる「Z世代はググらない」というのは必ずしも正しくなく、SNSと検索エンジンを併用してお店を探している、という検索行動が見えてくる。
飲食店を検索する際に使うツールを聞いたところ、トップはグルメサイト、次いでGoogleマップという結果になった。「グルメサイトが使われなくなっている」という論調もあるものの、まだまだ飲食店探しにおける影響力は絶大のようだ。
一方、10代は「Googleマップ > SNS > グルメサイト」の順、20代は「Googleマップ > グルメサイト > SNS」の順となっており、若い世代はGoogleマップやSNSを活用している傾向にある。マーケティング施策を行う際には、ターゲットの年代に合わせて情報発信先を調整する必要がありそうだ。
微々たる差ではあるものの、10〜20代の若い世代のほうが、口コミを参考にしていることがわかっった。口コミを読んだことで行動変化する(行くのを決める / やめる)という人は7割にのぼっており、今後もこの割合はデジタルリテラシーの高まりとともに増えていくことが予想される。
10〜20代の若い世代では、「普段から口コミを見ている人」も半数を超えている。また、10〜20代の若い世代のほうが、口コミを書く割合も高くなっている。
結論として、Z世代(10〜20代)は、中高年層と比較して口コミを参考にする割合が高く、今後、現在は若い「デジタルネイティブ」なZ世代が“多数派"の世の中になることから、口コミは今まで以上に重要になるだろうと考えられる。