恋人との別れは、振る方も振られる方も、なんて言うべきか悩むものです。自分の気持ちをうまく言葉で伝えられず、モヤモヤした別れを経験したことがあるという人も少なくないでしょう。
本記事では、相手も自分も前向きになれる、別れる時におすすめの言葉や、復縁を望む際の言葉、逆にNGな一言をまとめました。別れの際に気を付けたいポイントや事前にしておくべきこと、LINEで別れを告げて大丈夫かも紹介します。
【別れる時の言葉】恋人との別れをポジティブにする言葉
「別れ」に対して、人はネガティブなイメージを抱きがちですが、言葉選び次第で良い思い出にも変えられます。
別れをポジティブにする言葉について、詳しく見ていきましょう。
ありがとう|感謝を伝える
最もシンプルで、相手も自分もポジティブになれる言葉は「ありがとう」です。これまでの思い出や相手の優しさに対して「ありがとう」と伝えましょう。
「ありがとう」と伝える際は、できるだけシンプルに伝えることがポイントです。長々と思い出を語るなど前置きが長すぎると、別れづらくなったり、相手が途中から言葉に耳を傾けなくなったりしてしまう可能性があるためです。
「ありがとう」という言葉は、関係がこじれていた時にも使えます。最後は、お互い素直に感謝の気持ちを伝えてお別れしましょう。
○○は本当にすてきな彼氏/彼女だったよ|相手を褒める
褒め言葉を言われて嫌な気持ちになる人はめったにいません。言う側も言われる側もポジティブな気持ちでお別れができる言葉です。
「すてきでした」と伝える時は、明るく前向きに伝えることが大切です。笑顔を心掛けて、明るく伝えましょう。
褒めることで、相手を振る場合でも、相手の自尊心を損なわずに済みます。この際、具体的に「○○なところがすてきでした」などと伝えると、より前向きな言葉として捉えられやすいでしょう。
応援してるね|未来に向けて勇気づける
「応援してるね」という言葉は、明るい未来に向けて勇気づける言葉です。
「お互いに別々の道を歩むことになるけど、良い人生になるように応援してるね」などと伝えることで、相手を勇気づけられてポジティブに別れられるでしょう。
将来に向けた言葉としては、「元気でね」や「幸せにね」などの言葉もおすすめです。これらの言葉は、未来に向けて相手を勇気づけるだけではなく、もう会わないことを強調することにもなります。今後、友達などとしても交友関係を持たない場合に使うといいでしょう。
ずっと笑顔でいてね|相手の幸せを願う
「ずっと笑顔でいてね」という言葉は、相手の幸せを願う言葉です。そのため、別れても相手を大事に思っている気持ちを伝えられます。
心の広さを示すことができ、相手に良い印象を与えられるでしょう。
友達に戻ってもよろしくね|関係を変えて付き合うことを示す
「友達に戻ってもよろしくね」は、関係を変えてこれからも付き合っていくことを示す言葉です。
恋人と別れる際、今後二度と会わないというケースもあれば、仲の良い友人に戻るというケースもあるでしょう。このうち、今後も友達として交流を続けていきたい場合は「友達としてよろしくね」という言葉が、別れの言葉として最適です。
また、同じ学校や職場で完全に関係を断てない場合も「今後もよろしくね」などと伝えることで、関係を変えて付き合う意思を示せます。
【別れる時の言葉】復縁を望んでいる場合の言葉
別れることになったものの、まだ気持ちが離れておらず、いつか復縁したいと願っている場合もあるでしょう。
そこでここからは、こちらが復縁を望んでいる場合の別れの言葉を紹介します。
ただし、相手に未練が残っている場合にこれらの言葉を使用すると、変に期待を持たせることになり、相手があなたのことを吹っ切ることができなかったり、ストーカー化したりする可能性もあります。復縁を望まない場合には使用しないようにご注意ください。
大好きだよ|まだ好きなことを伝える
まだ相手を好きな気持ちがある場合は、「大好きだよ」「ずっと一緒にいられたらよかった」と素直に伝えましょう。
まだお互いに好きな気持ちがあるものの、事情があって別れなければならない場合などに、好きな気持ちがまだあるということを伝えることで、復縁の可能性を残すことができます。
またこれらの言葉を使うと、相手はあなたのことを忘れにくくなります。これにより、復縁につながりやすいという効果も期待できます。
人生で一番好きだった|記憶に残り続けることを伝える
「大好きだよ」など、まだ好きな気持ちを伝えるだけではなく、「人生で一番好きだった」と伝えることで、さらに相手の記憶に残り続けやすくなるでしょう。
「人生で一番好きだった」という言葉によって、自分にとって最高の相手だったという強い思いを伝えられます。
「それだけ思ってくれていたんだ」と良い思い出になったり、あなたのことを忘れられず復縁のきっかけになったりする可能性があります。
悪いところを直して、もっといい人間になるよ|自分の成長をほのめかす
「悪いところを直して、もっといい人間になるよ」という言葉も、復縁を望む場合に適した別れの言葉です。
この言葉を別れる時に伝えることで、けなげな印象や頑張り屋な印象を与えることができます。
また後から、「今頃あの人はどうなっているんだろう」「逃した魚は大きかったかもしれない」などと相手に思わせることができるため、しばらくして連絡をくれるなどのアクションにつながり、復縁できる可能性があります。
いつかまた会えたらいいね|再会を望むことを伝える
「いつかまた会えたらいいね」や「いつかまた会おうね」という言葉も、復縁を望む別れの言葉に適しています。再会を望んでいるということを伝えられるからです。
そもそも、もう気持ちがない人と別れる時は、今後会うことはないだろうと思って別れるものです。つまり「いつかまた会えたらいいね」と再会を望むことで、まだ気持ちがあることを遠回しに表現できます。
「まだ好きだよ」とストレートに伝えることはできないという方でも、言いやすいフレーズです。
おすすめしない、NGな別れの言葉
別れの言葉は人それぞれですが、中にはあまりおすすめできない言葉もあります。特におすすめしない別れの言葉と、その理由を詳しく解説します。
もっといい人を見つけて|自分を卑下する
別れの際、「もっといい人を見つけて」という言葉はおすすめしません。
「もっといい人を見つけて」という言葉は、遠回しに「あなたに似合う人は私なんかじゃない」という意味になり、自分を卑下する言葉です。
どちらから告白したとしても、あなたを好きになり、あなたと付き合うことを決めたのは相手です。
「自分はあなたにふさわしくない」というように自分を卑下することは、そんなあなたを選んだ相手や、2人の今までの関係も否定することになってしまうため、相手も良い気持ちはしないでしょう。
ごめんね|別れることになったことを謝る
「ごめんね」と謝罪するのもおすすめしません。「ごめんね」は「自分ではダメだった」「幸せにしてあげられなくてごめん」などの意味であり、別れにマイナスな印象を与えてしまうからです。
謝ったり付き合っていたことを後悔したりするのではなく、感謝の気持ちを伝えることで、前向きな良い別れ方ができます。
現実は甘くない? 現実でありがちな別れる時の言葉
ここまで、きれいな別れ方をするための言葉を紹介してきました。しかし、別れる理由はネガティブなものやあやふやなものも多く、実際にはロマンチックな別れではないことも多いでしょう。
現実にありがちな別れの言葉としては「もう好きじゃなくなった」「他に好きな人ができた」「なんだか思っていたのと違った」「重い」などがあります。
これらの言葉は、別れや、二人が付き合っていたことをマイナスな印象にする言葉です。
愛情が尽きたとしても、お互いに配慮はするべきではないでしょうか。傷付けられたり、しっかり納得できていなかったりすると立ち直るのに時間が掛かってしまいます。最後まで相手への気遣いを忘れずに、言葉選びには注意したいものです。
別れの際に気を付けたいポイント
一度はお互いに好きになった相手だからこそ、別れる時も相手を無駄に傷付けたり、関係をこじらせたりしないようにしたいですね。
ここからは、別れの言葉を告げる際のポイントを紹介します。
感情を抑えて、気持ちを素直に伝える
別れを伝える際は、感情を抑えて素直に気持ちを伝えることが大切です。感情的になると、思ってもいないことを言ってしまったり、けんか別れになったりする恐れがあるからです。
落ち着いて、思っていることをストレートに伝えることを意識しましょう。そうすることで、わだかまりなく、円満に別れることができるでしょう。
出会えたことを前向きに捉える
「付き合ってよかった」「出会えてよかった」など、二人が出会えたことを前向きに捉えて、その気持ちを伝えましょう。そうすることで、これからの未来をお互いに明るく迎えられるからです。
逆に、「あなたとなんて出会わなければ良かった」などと伝えると、後味が悪い別れになってしまいます。
二人で過ごした時間が、無駄ではなく良い思い出だったと思えるよう、お互いに良かった点に目を向けるようにしましょう。
相手を思いやる
別れの際には、これからの相手を思いやる言葉を選びましょう。
まだ好きな気持ちがある場合は、復縁を願って相手を思いやる言葉を掛けやすいものです。しかし、お互いに気持ちがなくなった、またはけんかが原因で別れる場合などは、相手を思いやる余裕がなくなっているかもしれません。それでも相手を思いやる言葉を掛けることで、別れがポジティブなものになり、付き合っていたことや別れ自体が、いずれ良い思い出になるでしょう。
別れる際には、相手が言われてうれしいと思えるような言葉を掛けましょう。ただし、優しさを出し過ぎて、相手が未練を残してしまうような言い方をしないようにすることが大切です。
敬意を忘れない
相手への敬意を忘れないこともポイントです。敬意を伝えることで、お互いに別れに対して良い印象を持てるからです。
相手のことを嫌いになって別れるというケースもあるでしょう。しかし敬意を忘れずに、人間性を認めていることを伝えることで、相手も自分に自信が出て、未来へと前向きに歩き出す勇気を持つことができます。
どのような別れ方でも、相手に対し、人としての敬意を忘れてはいけません。
状況によっては、別れる時の言葉をLINE(ライン)で伝えてもOK
恋人への誠意を表すためには、直接会って告白したり、別れを伝えたりしなければならないと思っている人もいるでしょう。
しかし現在はLINEが普及して、LINEで告白したりLINEで別れたりという形も増えました。LINEで別れの言葉を伝えることは必ずしもいけないことではなく、状況によってはOKです。
ただし、LINEだからといってただ一方的に別れを告げて終わりではなく、自分の気持ちをしっかりと伝えた上で、相手の反応に対しても返事をして、お互いが納得できるようにすることが大切です。
また、LINEで別れを伝えるような状況になっているということは、既にLINEで別れるような関係性になっている可能性も高く、既読無視・未読無視されるかもしれないことも理解しておきましょう。
別れの言葉を伝える前にすべきこと
別れるからといって、単に別れの言葉を伝えればいいというわけではありません。円満に別れるためには、別れの言葉を伝える前にしておくべきことがあります。
別れる理由をはっきりさせる
まずは、別れる理由をはっきりさせておきましょう。別れる理由が明確になっていないと「別れたくない」と言われた場合に、気持ちに迷いが生じてしまう可能性があるからです。
また、別れる理由を明確にしてしっかり伝えることで、相手も別れることを納得しやすくなります。
別れたいと思う理由は人それぞれですが、必ず理由があるはずです。「なんとなく」ではなく、なぜ別れたいのか、なぜ別れを切り出そうとしているのかをあらかじめ明確にしておきましょう。
二人の今後の関係性について決めておく
二人の今後の関係性について決めておくことも大切です。自分が望む今後の関係性によって、別れの言葉が変わるからです。
例えば、今後会う予定がない場合は「お元気で」などと相手の未来を応援するような言葉が適しています。
一方で、仲の良い友人に戻りたい場合や、職場の同僚として今後も接する機会がある場合は「これからもよろしくね」など、関係性を変えて付き合っていくことを示す言葉を選ばなければなりません。
お金の精算や、同棲している場合は引っ越しの準備
お金の精算や引っ越しについても、別れる前にしておかなければなりません。
例えば、同棲している場合は二人で買った家具・家電の金額を洗い出したり、引っ越し先を見つけたりしてから別れを切り出すと、別れ話をスムーズに進めやすくなります。
別れることを決意したら、相手にわからないように水面下で準備を進めましょう。
これらの準備が整っていないうちに別れ話を切り出すと、「あれはどうする?」「これはどうする?」と、事務的なタスクに後から対応せねばならず、別れが先延ばしになったり、うやむやになってしまったりする恐れがあります。
恋愛を終わらせる時の言葉には、相手への思いやりと前向きさが大切
恋愛は必ずしも最後まで相手と寄り添えるとは限らず、時には縁がなく別れを選ぶ場合もあるでしょう。
別れる理由はさまざまですが、どのような理由でも、恋愛を終わらせる時の言葉には相手への思いやりが大切です。
相手に感謝の気持ちや敬意を伝えて、ポジティブな別れにしましょう。