JTBパブリッシングは、時刻表復刻版の第9弾となる『時刻表復刻版 1985年3月号』を発売した。JTB時刻表の前身である国鉄監修「交通公社の時刻表」の1985年3月号をもとに、広告を除いて当時のまま掲載した。

  • 『時刻表復刻版 1985年3月号』表紙カバー

1985(昭和60)年3月の改正で上野~大宮間の新幹線が開業し、東北・上越新幹線の都内乗入れが実現。在来線もスピードアップし、全国の高速ネットワーク化が一段と進んだ時代背景を読み取れる。同年に開催されたつくば万博に伴う常磐線の「大改造」の記録にもなっており、昨年発売された「時刻表復刻版 1982年11月号」の続編としても楽しめる。

鉄道時刻のほか、バス・航空についても当時の時刻をそのまま見ることができ、資料としても保存しておきたい一冊となっている。表紙はカバー付きの保存しやすい仕様で、カバーを取ると当時そのままのデザインの表紙が現れる。

  • 巻頭の解説ページ

JTB時刻表の元編集長で、現在は鉄道ライターとしても活躍する木村嘉男氏による「注目するべき誌面のポイント」の解説も収録した。B5判、2,310円。全国の書店とネット書店で販売される。