職場や友人など、周囲に独り言がうるさい人がいて困っているという方は少なくないでしょう。このような場合、どう対応すべきなのでしょうか。

本記事では、独り言がうるさい人の特徴や心理・原因を解説した上で、対処法について紹介します。日々悩んでいるという人はぜひ参考にしてください。

独り言がうるさい人の特徴

  • 独り言がうるさい人の特徴

まずは、独り言がうるさい人の特徴を紹介します。

自分の行動や言い訳をつぶやく

独り言がうるさい人は、他人が聞いていないにもかかわらず、突然自分の行動を説明したり、言い訳をつぶやいたりします。例えば、「さて、お昼を食べに行こうかな」や「昨日全然寝てないから今日は仕事が捗らないなぁ」といったような独り言です。

誰かに向かって話しているわけではないものの、独り言にしては声が大きく、また何かの拍子に思わず声が出てしまったというような内容でもないため、周囲は反応すべきなのかどうか迷ってしまうでしょう。

人以外に対して相槌を打つ

独り言がうるさい人の中には、テレビやパソコン、本などに対して相槌を打つタイプもいます。例えば、調べものをしていて答えを見つけたときに「そっか!」「なるほど」と声を発したり、テレビを見ながらツッコミを入れたりするケースなどがよく見られるでしょう。

このような相槌の独り言の場合は、本人も自覚なくとっさに声が出てしまっているだけで、特に周囲からの反応は求めていないことがあります。そのため、気を遣って「どうしたんですか」と声を掛けると「いや、なんでもないです」や「独り言です」などと返されてしまうことも少なくありません。

独り言がうるさい人の心理・理由

  • 独り言がうるさい人の心理・理由

なぜ独り言がうるさくなってしまうのでしょうか。ここではよくある心理や理由を紹介します。

寂しくて構ってほしい

寂しがり屋で、誰かに構ってほしいゆえに独り言を頻繁につぶやいてしまうタイプがいます。構ってもらいたいものの、話しかける勇気まではないので、周囲へ聞こえるように独り言をつぶやくのです。主に寂しいと感じているときに独り言をつぶやき、独り言をきっかけに話しかけられたり、気にかけられたりすることを期待しています。

自分をアピールしたい

聞いていないのにもかかわらず「忙しい」「時間がない」といった内容の独り言をつぶやく人もいるでしょう。

このようなケースは、周囲から仕事のできる人だと思われたいという心理が働いている可能性があります。つまり、自分をアピールしたくて独り言をつぶやいているということです。自分が周囲から認められていないと感じていて、自分から発信することで周囲に印象付けたいと思っているのでしょう。

ストレスを抱えている

「あ〜もう」のようなイライラした感情や、「どうしよう」「ダメだ」のような不安な感情を声に出している場合は、ストレスが原因の可能性があります。仕事がうまくいっていなかったり、家庭の問題を抱えていたりするのかもしれません。

独り言を話すことで発散したり、独り言をきっかけに誰かに聞いたりしてほしいと思っているのでしょう。相談しにくい性格の人や、相談できる人がいない場合は特にこのような傾向が見られます。

頭の中を整理している

頭の中を整理するときに独り言をつぶやいてしまう人もいます。頭の中だけでは情報が整理できないため、口に出すことでわかりやすくしようとしているのでしょう。この場合、無意識であるケースも多く、人に指摘されるまで自分で気付かないということも少なくありません。

1人で過ごす時間が多い

1人で過ごすことが多く、コミュニケーションを取る機会が少ない人は、寂しさを紛らわせるために独り言をつぶやくことが習慣化されていて、周囲に人がいるときでも無意識に独り言をつぶやいてしまうことがあります。特に、1人暮らし歴が長い人に起こりやすいと言えるでしょう。

空気を読めない

空気を読めないことが原因で独り言がうるさくなっている場合もあります。普通は、何か発言する際に一旦頭の中で整理したり、言っても大丈夫か考えたりするでしょう。しかし、空気を読めない性格だと、特にそういったことを気にしないので思ったことをすぐ口に出してしまうのです。その結果、周囲からすると独り言が多い人という印象になります。

独り言がうるさい人への対処法

  • 独り言がうるさい人への対処法

職場や友人など身近に独り言がうるさい人がいるものの、どのように対応すればよいのかわからないという方も多いでしょう。そこで、ここでは悩んでいる方のために対処法を解説します。

適当に返事しておく

話しかけてほしくて独り言をつぶやいている人の場合、周囲が反応しないとずっと独り言をつぶやき続ける可能性があります。それを回避するためにも、とりあえず適当に返事をしておくというのは一つの方法です。

多くの場合、ただ構ってほしいだけなので、特に中身のある会話は求めていません。そのため、きちんとした内容で返す必要もありません。適当に返すだけでも満足して静かになることがあります。

毎回真面目に返してしまうと「この人は反応してくれる人だ」と認識されて、さらに独り言がエスカレートしたり、頻繁に話しかけられたりするようになってしまう場合もあるので、その点には注意してください。

普段からお礼や労いの言葉をかける

自分をアピールしたいという心理から独り言が多くなっているようであれば、日頃から「ありがとうございます」「助かりました」など、やってもらったことに対してお礼や労いの言葉をかけてあげるのもいいでしょう。こうすることで承認欲求が満たされて、独り言がおさまる可能性があります。

直接伝える

先述した通り、独り言がうるさい人の中には無意識に声を出していて自覚がないケースもあります。この場合は、独り言がうるさいと教えてあげることで改善される可能性があるでしょう。

ただし、伝え方には十分注意してください。例えば、「うるさいのでやめてください」のようなストレートな言い方は控えることが無難です。相手を傷つけたり、トラブルに発展したりする恐れもあるので、慎重な対応を心がけましょう。

周囲へ相談する

自分一人では解決できそうにない場合は、周囲へ相談することをおすすめします。職場の場合は、まず上司に相談してみるといいでしょう。

自分だけでなく他の人も同様に独り言がうるさいと感じているかもしれません。その場合は1人の問題ではなく、職場全体の問題であるため、管理職の人に対応してもらうのがおすすめです。

独り言がうるさい人に悩み続けずに対応しよう

  • 独り言がうるさい人に悩み続けずに対応しよう

独り言がうるさい人の特徴や心理・理由、さらに対処法について紹介しました。

周囲に独り言が多い人がいると、それだけで大きなストレスを抱えてしまうこともあるでしょう。何もしないままでいると、どんどん疲弊していってしまうので、何かしらの対処法を試してみるのがおすすめです。

ただし、実践するときは険悪な雰囲気にならないよう対応や伝え方に十分注意してください。