パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、「転職したい会社」についての調査結果を6月12日に発表した。調査は2月17日~24日の期間、22~59歳のビジネスパーソン5,083人を対象にインターネットで行われた。

  • 転職したい会社 総合ランキング1位〜3位

「転職したい会社」のTOP3は2020年から4年連続で、1位は「トヨタ自動車」(5,453ポイント)、2位は「グーグル」(3,862ポイント)、3位は「ソニー」(2,574ポイント)という結果なった。

今回1位の「トヨタ自動車」は総合ランキングだけではなく、「業種別メーカー(機械・電気)」「職種別 営業系」など17の調査区分で前年同様1位をキープ。さらに「職種別 事務・アシスタント系」と「年代別 30代」の区分でも「グーグル」を抜きトップに。

投票ポイントを見ても前回は、1位「トヨタ自動車」と2位「グーグル」の差は600ポイントほどだったが、今回は「トヨタ自動車」が5,453ポイント、「グーグル」が3,862ポイントと、「トヨタ自動車」が1,591ポイントの差を広げる結果に。「トヨタ自動車」を選んだ具体的な理由として「社風がよさそう」「社員の満足度が高いイメージ」といった声が多く見られた。

  • 転職したい会社 総合ランキング4位〜30位

11位の「ファーストリテイリング」は、前年の48位から大幅に順位アップ。初任給の引き上げを含む、最大40%の給与アップのニュースに好感が持たれたようで、「初任給が高くなったと最近話題だから」「物価上昇の中、給与の引き上げが話題になったから」「賃上げで給料がよさそうだし、はたらきやすそう」など、給与水準に関するコメントが多く寄せられた。

34位から24位へと大きく順位を伸ばした「オリエンタルランド」や「任天堂」(9位)についても、給与の引き上げがニュースになっていて、インフレが進む中で賃上げに取り組んでいる企業への人気の高まりがうかがえる結果となった。

また、「パナソニック」(5位)、「本田技研工業(Honda)」(15位)など、歴史的に名経営者と呼ばれる社長が率いてきた企業の人気も安定しており、経営理念や経営方針への共感や将来性についてのコメントが多数集まったという。

30位以降を見ると、「鹿島建設」(139位→65位)、「大林組」(156位→67位)、「清水建設」(177位→76位)、「日建設計」(圏外→286位)と、複数の建設会社が前回より順位を上げている。

この順位について、時間外労働の上限規制適用を2024年に控え、建設業界のはたらき方が変わりつつあることや2025年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)、2027年に開業予定のリニア中央新幹線をはじめとした大規模プロジェクトにも関心が集まっていることなどが関係しているという。

また圏外からランクインした企業として、鉄道業界からは「小田急電鉄」(173位)、「京阪電気鉄道」(210位)、「近畿日本鉄道」(258位)、「北海道旅客鉄道(JR北海道)」(267位)、「東急電鉄」(286位)の5社。旅行業界からは、「日本旅行」(275位)が挙げられた。