ダイキン工業は5月30日、「電気代値上げとエアコンの節電に関する意識調査」の結果を発表した。調査は5月24日〜26日、全国の男女528人を対象に行われたもの。
まず、大手電力7社の電気代高騰を受け、75.2%の人がエアコンを使用することにためらいを感じていることが分かった。さらに、エアコンの使用自体を控えようと思っている人も61.7%にのぼる結果となっている。
6月からの電気代値上げにより、家計への負担が高まると感じているか尋ねると、8割以上が「強く感じている」「やや感じている」と回答した。
今回の電気代の値上げを踏まえて家庭で「節電」に取り組みたいと思うか聞いてみると、「積極的に取り組みたい」が40.2%、「どちらかというと取り組みたい」が50.4%となり、全体の9割が節電への取り組み意欲を持っているという結果となった。
一方で、この夏に節電が上手にできると思うかについては、62.1%が「あまり上手にできないと思う」「上手にできないと思う」と答えている。
節電をする上で課題となるものについて尋ねてみると、1位は「節電よりも便利さや快適さを優先したい」(35.8%)となった。以下、「節電の上手なやり方が分からない」(31.3%)や「節電の効果が分からない」(25.9%)が続いている。
自宅にある家電製品のうち、節電したいと思う家電について聞いてみると、「エアコン」(68.8%)、「照明」(47.2%)、「テレビ」(29.9%)が上位となった。
夏場にエアコンを使う際に、省エネ・節電のために実施したい工夫を尋ねると、「設定温度を少し上げる(控えめにする)」(65.4%)が最多となり、「定期的にエアコンのフィルターを掃除する」(34.2%)が次いだ。
フィルター掃除の実施の有無や頻度については、「夏、冬等の季節ごとに一度、実施している」が39.1%で最多となっているが、同社では節電のためには2週間に1回程度を推奨しているとのこと。フィルターを1年間掃除しないと約25%も電気代がアップするという。
また、同社では"節電しながら快適に過ごす上手なエアコンの使い方"についても解説。
室外機周辺の空気の流れを確保して高温になることを避けること、帰宅したらまず部屋を換気して熱を逃がすこと、エアコンの風向や扇風機を使った空気の攪拌(かくはん)で、温度ムラを抑えることを推奨している。
そのほか、電気代節約のためにはエアコンの風量は「自動」、30分程度の外出や定期的な窓開け換気時のエアコンは「つけっぱなし」であることが正解としている。