人に何かしてもらっても「ありがとう」が言えない人っていますよね。職場・友人関係・家族の中に「お礼を言わない人」がいると、接し方に悩んだり、イライラしてしまったりすることも多いものです。
今回は、「ありがとう」が言えない人の特徴や心理、対処法について紹介します。また、「ありがとう」が言えない人の末路や、お礼を言えない人が損する理由も解説していくので、ぜひチェックしてくださいね。
「ありがとう」が言えない人の特徴・心理5選
「ありがとう」が言えない人には共通の特徴や心理があります。それは以下の通りです。
言葉で感謝を伝えることが苦手もしくは恥ずかしい
プライドが高い
お礼を言うまでもないと思っている
相手の行動をありがた迷惑だと思っている
育ち(親や家庭環境)に問題がある
それぞれについて詳しく解説します。
言葉で感謝を伝えることが苦手もしくは恥ずかしい
「ありがとう」が言えない人は、言葉で感謝を伝えることが苦手だったり、恥ずかしいと思っていたりすることがあります。
人と話すことの不安・緊張、または照れ隠しによって、感謝の気持ちを持っていても上手に伝えられなくなってしまうのでしょう。人とコミュニケーションを取ること自体が苦手な人は、このような心理で「ありがとう」が言えないケースが多い傾向です。
プライドが高い
「ありがとう」が言えない人のなかには、プライドが高くお礼を言うことで自分が劣位になってしまうと感じて、あえてお礼を言わないという人もいます。相手よりも自分の方が優位な立場に立ちたいと考えているでしょう。
余計なプライドが邪魔をして、感謝を伝えられないのです。
お礼を言うまでもないと思っている
相手の好意による行動を当然のものと思い込んでいるケースも考えられます。「してもらって当然」と思い込んでいるため、感謝を伝えられないのではなく、そもそも感謝をしていないのです。
このような心理になる原因として、相手を目下と捉えている可能性もあります。
相手の行動をありがた迷惑だと思っている
相手の行動はありがた迷惑であり、感謝する必要を感じていないので、「ありがとう」と言えない人もいます。
このような人は、相手に感謝するどころか迷惑と感じています。
相手の好意に対して、むしろ「余計なことをしてほしくない」とすら思っているのです。「自分でできることは自分一人で対応したい」と考える、責任感が強い人や協調性のない人に多い特徴・心理です。
育ち(親や家庭環境)に問題がある
親や家庭環境などの育ちに問題がある場合、「ありがとう」が言えない人になることがあります。親から感謝することを教えてもらえなかったり、親が感謝の言葉を言わなかったりしたことで、感謝を伝えるというコミュニケーションを知りません。
感謝するタイミングが分からず、「ありがとう」が言えない人になっているのです。
社会生活で感謝するタイミングや、感謝を口にした方がよいタイミングを身につけられれば改善されるでしょう。
「ありがとう」が言えない人との対処法・付き合い方
社会では、「ありがとう」が言えない人と接する機会もあり、「ありがとう」が言えない人に対して嫌悪感を抱く可能性があります。
「ありがとう」が言えない人には、以下のような付き合い方や対処をしましょう。
相手に期待せず、割り切って接する
こちらから感謝の言葉を伝える
距離を取る
「ありがとう」以外の言動に着目する
感謝の言葉を伝えるように促す
それぞれについて詳しく解説します。
相手に期待せず、割り切って接する
相手に期待せず割り切って話すことを意識してみましょう。なぜなら、「この人はお礼を言えない人」と割り切っておくと、「ありがとう」と言わないことに対して不快感を覚えることがなくなるためです。
感謝してもらえないことに対して不快感を抱いてしまうのは、無意識のうちに「相手が喜んでくれるだろう」「相手に感謝してもらえるだろう」という前提を作っているから。そこで、あえて相手に期待せず、「この人からお礼がないのは当然」と割り切って接することで、感謝の気持ちを伝えてもらえなくてもさほど不快感を抱かなくなるのです。
こちらから感謝の言葉を伝える
こちらから感謝の言葉を伝えるという対処法もあります。育ちに問題があることで、感謝の言葉を伝えることや、伝えるタイミングを知らない人には効果的です。
このような人に対しては、こちらから感謝の言葉を伝えることで、感謝の言葉を伝えるタイミングや、伝えてもらったことの喜びなどを知ってもらえます。
相手に求めるばかりではなく、自分から感謝の言葉を伝えてみましょう。
距離を取る
距離を取るというのも一つの手です。「ありがとう」と言わない人に対して、こちらが気に病むことはありません。
ストレスが溜まってきたと感じたら、距離を取って関わらないようにしましょう。
「ありがとう」以外の言動に着目する
「ありがとう」以外の言動に着目してみるのもおすすめです。「ありがとう」が言えない人のなかには、口下手で言葉以外で感謝を表しているという人もいます。また、ストレートにお礼は言っていないものの、遠回しにお礼を伝えているという場合もあります。
「ありがとう」の言葉だけに着目せず、他の言動にも目を向けると新たな発見があるでしょう。
感謝の言葉を伝えるように促す
相手が友達や部下、同僚の場合、感謝の言葉を伝えるように直接促すというのも一つの方法です。
特に、ビジネスシーンなどでお礼を言えていない部下や後輩には、「先方にちゃんとお礼しておいてね」と指導しましょう。若い部下や後輩の場合、緊張してお礼を言うのを忘れてしまっているというケースも十分に考えられます。
「ありがとう」を言えない人へのNG行動
「ありがとう」を言わない人と接していると、ついイライラしてしまうもの。しかし、誤った対応をすると相手がさらに心を閉ざし、関係が悪化してしまうこともあります。
ここでは、「ありがとう」が言えない人に対して避けるべき NG 行動を紹介します。
感謝を強制する・責める
「なんでお礼言えないの?」「普通ありがとうでしょ?」というように、感謝を“責めながら要求”すると逆効果です。
プライドが傷ついたり、防衛反応が強まったりして、さらに感謝の言葉を言いづらくなってしまいます。
大勢の前で注意する
感謝を言わないことを人前で指摘すると、恥ずかしさや反発心が強まり、改善どころか関係が壊れる可能性もあります。伝える必要がある場合は、必ず1対1でやさしく伝えることが大切です。
皮肉・嫌味で促す
「ありがとうって言ってほしかったんだけどね?」「ふつうはお礼あるよね?(笑)」こうした皮肉は、相手の心を閉ざすだけでなく、信頼関係を大きく損ないます。
感謝の言葉は“指摘されて言うもの”ではなく、本人が自発的に気づくことでやっと定着していきます。
過度に世話を焼き続ける
お礼がないのにこちらが与え続けると、相手は「してもらって当然」だと誤認しやすくなり、ますます感謝の意識が薄れていきます。必要以上にお世話をせず、「自分でできることは任せる」ことも大切です。
「ありがとう」が言えない人の末路
ここまで、「ありがとう」が言えない人の心理や対処法を紹介しました。「ありがとう」が言えない人の心理はさまざまですが、どんな心理であれ周りの人に対してお礼を伝えないことで、以下のようなツケがまわってくることが多いです。
周囲との人間関係が悪くなる
周囲からの評価が下がる
自分の子どもにも悪影響が出る
それぞれについて解説します。
周囲との人間関係が悪くなる
「ありがとう」が言えない人は、対人関係に支障をきたす可能性があります。感謝の気持ちを伝えないことに対して不快感を抱く人は多いため、「お礼を言えない人とは距離を置こう」と感じる人も少なくありません。
お礼が言えないことで、人が離れていき、気づいたら孤独になっている、ということも。
周囲からの評価が下がる
「ありがとう」が言えない人は、周囲からの評価が下がり、最悪仕事に影響が出ることも考えられます。
特に、職場で感謝の言葉を口にしないことで、同僚や上司が嫌悪感を持つと、職場にいづらくなるだけでなく、査定や評価などに響く可能性もあります。
自分の子どもにも悪影響が出る
「ありがとう」が言えないことで、自分の子どもに悪影響を及ぼすことも考えられます。
親が「ありがとう」と言わないことで、その子どもも「ありがとう」と感謝することを知らずに育ち、周りの子どもと上手にコミュニケーションができなくなるというケースもゼロではありません。
子どもに感謝の気持ちを言葉にする大切さを教えるためにも、大人が「ありがとう」を言えるようになることが重要です。
「ありがとう」を言わない人が損する理由(行動科学の視点)
「ありがとう」という一言は、人間関係を円滑にする“社会的な潤滑油”だといわれています。心理学や行動科学の研究でも、感謝を口にする人ほど信頼を集め、周囲との関係性がよい傾向があることが分かっています。
一方で、「ありがとう」を言わない人は、本人の意図と関係なく損をしてしまうケースが多いです。ここでは、その理由を行動科学の観点から解説します。
信頼残高がたまらない
人は「返報性の原理」によって、親切にされた相手には好意的な態度を返したくなるものです。しかし、「ありがとう」が言えない人は、この“信頼残高”がたまらず、周囲から「報われない相手」と認識されやすくなります。
その結果、困ったときに助けてもらえない、仕事で協力を得にくいなど、じわじわと不利益が積み重なっていきます。
周囲から誤解されやすい
感謝の言葉がないと、「冷たい人」「人の好意を当たり前だと思っている」「偉そう」など、マイナスな印象を持たれやすくなります。実際は「人の好意は当たり前」と思っていないとしても、お礼の一言がないと相手が違和感を抱くのは当然ですよね。
この“誤解による評価の低下”が、仕事や人間関係にも悪影響を及ぼします。
自分自身の幸福度も下がりやすい
研究では、「感謝を言う習慣がある人の方が幸福度が高い」という結果が多く報告されています。逆に、感謝を言わない習慣がある人は、自己肯定感が下がりやすく、周囲との関係性もギクシャクしやすい傾向が。
つまり、「ありがとう」を言わないことは他人だけでなく、自分のメンタルにとっても損なのです。
「ありがとう」を言葉にしよう
「ありがとう」と言葉にすることで、相手に感謝の気持ちを伝えられます。どれほど親しい相手でも、気持ちは言葉にしなければ伝わりません。感謝の気持ちを言葉にし、周りの人と良好な関係を築きましょう。

