マイナビは、「主婦のアルバイト調査(2023年)」の結果を5月11日に発表した。調査は2月15日~20日の期間、20~50代の既婚女性(就業者1,753人、非就業者1,645人)を対象にインターネットにて行われた。

  • 就業調整の実施状況(複数回答)

はじめに「就業調整を行なっているか」との質問に対し、「就業調整はしていない」(44.9%)との回答が最多に。次いで、「配偶者の社会保険の扶養となる限度額を超えないようにするため調整(130万円の壁)」(23.0%)、「自分の所得税の非課税限度額を超えないようにするため調整(103万円の壁)」(18.8%)と続いた。

  • 「年収の壁」がなくなったら、現在よりもっと働きたいと思うか

「年収の壁が撤廃された場合の就労意欲」を尋ねたところ、トップは「現在の雇用形態でもっと働きたい」(43.8%)だった。次いで、「現状維持が良い」(34.5%)、「雇用形態を転換(非正規→正規、有期契約→無期契約など)してもっと働きたい」(14.6%)との結果に。「現状よりももっと働きたい」という回答は58.4%で、年代別では「20代」(70.3%)が最多、次いで「30代」(64.8%)と、若年層を中心に就労意欲が高まる傾向がみられた。

  • 「年収の壁」がなくなったら、現在よりもっと働きたいと思う理由

  • 老後、働かなくても暮らしていける程度の資産を保有しているか

「もっと働きたい理由」の1位は「貯金」、2位「世帯収入を増やす」、3位「自分で好きに使えるお金を増やす」と続いた。また、「老後に働かなくても暮らしていける程度の資産を保有していると思うか」との質問に対し、最多回答は「全く足りないと思う」(66.9%)だった。次いで「ギリギリ足りる程度保有していると思う」(18.2%)、「把握していない」(11.0%)、「十分保有していると思う」(4.0%)と続いた。

  • 配偶者(夫)の育児休暇を取得した経験と配偶者に育児休暇を取得してほしいと思うか

子どもがいる主婦に「配偶者の育児休暇取得について」尋ねたところ、最も多かったのは「取得経験はないし、してほしいとも思わない/思わなかった」(71.6%)だった。年代別では、「取得経験がある」「取得経験はないが、取得してほしい/してほしかった」は若年層ほど高くなっている。最多の20代は、9.8%が「取得経験あり」という一方、「取得経験はないが、取得してほしい/してほしかった」は36.5%との結果だった。

  • 学びなおしの必要性と取り組み状況

  • 20代の前年比較 学びなおしの必要性と取り組み状況

学びなおしについて、54.7%が「必要性を感じている」と回答する一方、「取り組んでいる」割合は13.0%にとどまった。年代別では20代の65.7%が「必要性を感じている」と共に、「取り組んでいる」(18.1%)はいずれも最も高くなり、前年より必要性を感じる人が大きく増加した。

  • 学びなおしが必要だと思う理由

「学びなおしが必要だと思う理由」を尋ねたところ、1位は「収入を増やしたい」(55.9%)、次いで「自分ができる仕事の幅を広げたい」(55.6%)と続いた。また、年代別でみると、20代は「正社員になりたい」(33.1%)に続き、「転職したい」(25.0%) といった正社員への転換や、転職のスキルアップのために学びなおしの必要性を感じている人が多い傾向がみられた。