劇場版『緊急取調室 THE FINAL』(6月16日公開)の完成報告会見が15日に都内で行われ、主演の天海祐希をはじめ、田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、大倉孝二、塚地武雄、でんでん、小日向文世、常廣丈太監督が登壇した。

  • 劇場版『緊急取調室 THE FINAL』の完成報告会見に出席したキャスト陣(後列左から塚地武雄、鈴木浩介、速水もこみち、でんでん、大倉孝二、前列左から田中哲司、天海祐希、小日向文世)

2014年から4シーズンにわたり放送されたテレビ朝日系ドラマ『緊急取調室』。叩き上げの取調官・真壁有希子(天海)が、可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーとともに、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げる刑事ドラマで、初の劇場版となる今作でシリーズ完結を迎える。

劇場版の公開が間近に迫っていることを受け、天海は「最後が映画ということで、皆さんに観て頂ける日が近づいてきていることにワクワク、ビクビクしている日々です」と吐露。シーズン1から映画化を夢見ていたキャスト陣だが、最後を迎えることに「寂しい」と口をそろえる。天海は「私が(キントリが)終わると決めたわけじゃないですからね(笑)!」と場を和ませつつ、「いい形で残るのが今ということ。私自身も映画として形に残せるのは嬉しいことなんですが、寂しくないと言えば嘘になります。(演じている私たち以上に)寂しがって下さっている方がたくさんいらっしゃると思うので、一番いい『キントリ』を観てくださいと胸を張って言いたいです」と力強くアピールした。

常廣監督の演出を「結構粘る」と振り返った小日向は、「だんだんカット数が増えてくると天海さんが『もういいんじゃない?』と……。監督も笑いながら、カット数は増えていくんですよ(笑)」と両者のせめぎ合いを告白。天海も「撮ったよ? 私の顔はもういいです!って(言ってました)」と当時のやり取りを思い出し、監督は「でも主役なんで……」とタジタジだった。

また、「キントリメンバーはどんな存在?」と聞かれた天海は「親戚」と回答。「ちょっと期間が空くと会いたいなと思って、みんなで集合をかけ合って、みんなでご飯を食べたりします」とプライベートでの交流に触れ、絆の強さを感じさせる。一方、「座長・天海祐希はどんな人?」の質問には、田中が「皆さんご存じのように男らしい真っすぐな人」と一言。「頼りになる先輩のような存在で、人生の岐路に立ったら、天海さんに相談すると思います」と信頼感をにじませた。

天海の存在感について、「佐々木小次郎の生まれ変わりなのでは?」と切り出したのは小日向。「モニターを観たときに、背中に刀が見えたことがあって。美しくて凛々しくて武士に見えた。小次郎の生まれ変わり。怖いくらい!」と興奮気味に話し、笑いを誘う。これには天海も「えぇ~」と困惑の表情を浮かべながらも、「ずっと(怖いって)言ってるじゃないですか!」と返すなど、キントリメンバーの変わらない一体感を印象付けた。