周りに、会話をしているときに主語がなくて話がわかりづらいという人はいないでしょうか。「この人は主語がなくて何の話をしているのか分からないから、コミュニケーション方法に困る」と悩んでいる方も少なくないでしょう。
本記事では、主語がない人の特徴や対処法について解説します。
主語がない人の特徴って? 性格・心理6選
人と会話をしていて、「ちょっと待って、それは誰の話?」となり、上手く意思疎通ができない、という体験をしたことはありませんか?
これは、あなたの理解力に問題があるのではなく、相手が主語を抜いて話していることが原因になっている可能性もあります。
ここでは、主語がない話し方をする人の性格や心理などの特徴について紹介します。
そもそも主語が抜けていることを自覚していない
主語を抜いて話す文化は、日本語の特徴でもあります。
例えば友人とカフェに行ったときに、友人から「何を飲む?」と聞かれたら、あなたは「コーヒーにする」「紅茶を飲むよ」といったように答えますよね。
このとき主語である「あなたは」「私は」が抜けている状態ですが、会話としては違和感はありません。 このように、そもそも日本語自体が主語がなくても通じてしまうものなので、その感覚が抜けず、主語がないと通じないような話をするときも自覚なく主語を抜いてしまっているのかもしれません。
相手も知っている前提で話している
自分が持っている情報や知識を相手も持っている前提で話している場合も、主語がなくなることが多くなります。
たとえば、野球の仲間やファン同士であれば、応援しているチームが勝って翌日に顔を合わせた直後に、「そういえば昨日勝ったね!」「うん、すごかったよね」という「応援しているチーム」という主語がない会話をしても、お互いに意味が通じますよね。
このような感覚で、「相手もこの話を知っているだろう」という認識で会話をしていることから、主語が抜けてしまっているのかもしれません。
コミュニケーションが苦手で言葉足らずになる
コミュニケーションが苦手で、相手にとってわかりやすい話し方が分からず、主語が抜けてしまっているケースもあります。話すこと自体が苦手で、緊張から上手く話せていないのでしょう。
カジュアルな雰囲気だと普通に話せるのに、ビジネスシーンになると主語が抜けてしまうという人は、このタイプの可能性が高いです。
頭がいい
頭の回転が早い人も、主語が抜けることが多いようです。相手に主語が抜けた話をされても自分は理解できるため、他の人も同じように理解できると感じているのかもしれません。
頭の良さが人とのコミュニケーションにおいての丁寧さ、気配りを省略してしまうことにつながっています。自分が必要最低限の情報で話を理解できるため、相手にもその能力があると思いやすく、必要最低限の情報だけで話を構成してしまうのでしょう。
聞き返したときに「どこが分からなかったの?」というリアクションをする人は、このタイプかもしれません。
自分中心になっている
自分が話したいことだけを自由に話す人もいます。このような人は、相手が話を理解できるかどうかというところにまで考えが及びません。とにかく自分の考えを口に出すことが目的になっているのです。
考えるよりも先に口走ってしまう
話すことが好きだったり、口が達者だったりする人は、考えるよりも先に言葉が出てきます。話し始めたら止まらない、話すのが速い、話を聞くよりも自分の話をする方が好きという人は、これにあたるでしょう。
主語がない人と会話するときの対処法3選
主語がない話し方をするタイプの人と会話をする際は、ストレスを感じることも少なくありません。
上手く話が伝わらないことで、本人もストレスを感じていることもあるため、双方のためにも対処法を学んでおくとよいでしょう。
主語がない人と会話をするときの対処法をご紹介します。
主語がない人の言葉を受け入れてから質問する
あなたが情報を整理することが得意である場合は、相手が気の済むタイミングまで話をさせた後に質問をするとよいでしょう。
気になった瞬間ごとに質問を投げかけると、話の進み具合をお互い忘れてしまうこともあるため、結論を導くようなイメージで質問することをおすすめします。
◯◯さんがそれに着手するという認識でよろしいでしょうか?
今のお話は、◯◯さんがそう思ったということでしょうか?
そのお話に関しては、◯◯さんが全て対応した、ということですね?
前の案件までは●●さん、今回の案件からは◯◯さんがご担当ということでよろしいでしょうか?
このように、話全体をまとめるような質問をすることで、双方の認識を合わせられます。
5W1Hを意識して会話を進める
主語がない人と話す際は、自分が5W1Hを正確に話すよう意識してみるのもおすすめです。自分が正確な情報を話すようにすることで、相手にも正確な話し方が伝染したり、相手が「自分の話し方ってもしかすると雑かな?」と気づいたりすることが期待できるからです。
5W1Hは以下のことを指します。
- When「いつ」
- Where「どこで」
- Who「誰が」
- What「何を」
- Why「どのような理由で」
- How「どのように」
考えがまとまってから話すように促す
思いついたことをすぐ口に出してしまって主語がなくなる人には、それとなく「考えがまとまったら教えてね」「情報を整理できてからでいいよ」と、考えをまとめるように促すというのも一つの手です。
一度整理する時間を与えることで、相手も無意識に情報を整理した上で話すようになるでしょう。
主語がない人の特徴を知って適切な対処法を考えよう
今回は、主語がない人の特徴と、主語がない人と会話をするときの対処法を紹介しました。主語がない人は、意外と少なくありません。会話をする際の対処法を知っておくことで、お互いの認識をすり合わせることができるので、ビジネスシーンなどでぜひ活用してくださいね。