メルカリ総合研究所は、シグナルリサーチが実施した「Z世代の行動特性や価値観とクレジットカード利用に関する調査」を4月18日に発表した。調査は3月10日~12日の期間で、18歳〜57歳の男女600人を対象に行われた。
現在メインで利用しているクレジットカードの選択理由については、全世代で最も多いのが「ポイントの還元率が高いから」(43.2%)。次いで「年会費が安い/かからないから」(41.7%)と、お得かどうかが選択理由の上位になっている。
また、メインで利用しているクレジットカードの理由についてを尋ねると、バブル世代は「年会費が安い/かからないから」(51.2%)、「ポイントの還元率が高いから」(44.9%)と、お得で選択する傾向が高いことが分かった。
一方で、Z世代は、「ポイントの還元率が高いから」(41.4%)は約4割と高いものの、「家族や友人に勧められたから」、「専門家やインフルエンサーが勧めていたから」、「カードの名前を聞いたことがあったから」などの回答も多く、バブル世代と比較すると、きちんと理解しているサービスで安心できるものを選択する傾向にあることが明らかに。
クレジットカードの懸念点を聞いたところ、バブル世代は「失くしたときの対処に手間がかかる」(29.1%)、「セキュリティに不安がある」(26.0%)と、セキュリティに関する不安があると回答。その一方で、Z世代の最多は「つい使い過ぎてしまう」(32.3%)、次いで「決済後に利用明細の反映に時間がかかる」(27.3%)と回答するなど、利用と管理ができないことへの懸念が大きい傾向に。
また、利用明細がリアルタイムに把握できないことについて、ストレスや不安を感じるという回答がZ世代は約半数(51.5%)。対して、バブル世代は41.0%と、Z世代の方がリアルタイムに管理・把握したいという傾向が明らかになった。
利用したいクレジットカードの特長として、Z世代とバブル世代で意識の差が大きい項目があることも明らかになった。「よく使うアプリで使える・管理できる」(Z世代72.0%:バブル世代54.7%)、「支払い方の柔軟性が高い」(Z世代74.0%:バブル世代56.0%)、「利用上限金額を自分で設定できる」(Z世代70.7%:バブル世代61.3%)など、Z世代の方が自分自身で管理・把握したいというニーズがあることがうかがえる。