エイチ・アイ・エスは4月14日、「ゴールデンウィーク旅行予約動向」を発表した。調査は4月5日、ゴールデンウィーク期間(4月29日~5月7日)における、HISのツアー、ダイナミックパッケージ、航空券(宿泊のみは除く)の予約状況をまとめた。

  • 人気の海外旅行先

    人気の海外旅行先

新型コロナウイルスが発生し3年が経過した今年。ゴールデンウィーク期間(4月29日~5月7日)における海外旅行の動向を調査した結果、前年比2003.4%(20倍)と大きく伸長。平均単価は20万1,100円(前年比107.4%、2019年比123.1%)と、復調の兆しがうかがえた。

旅行先については、1位「ソウル」、2位「台北」、3位「ホノルル」と、近距離の3都市が上位にランクイン。次いで4位「バンコク」、5位「プサン」と続き、水際対策の大幅緩和に加え、再開したクルーズ旅行の需要も高く、外国客船の寄港地となる「台北」「プサン」(ともに前回ランク外)を押し上げる要因に。

距離別で比較すると、前年は、唯一ツアーを再開していた「ハワイ」を中心に中距離路線が半数を占めていたが、今年は大幅に近距離路線の需要が増加し、コロナ前と同等レベルの比率に。長距離路線もヨーロッパ方面が復調。

人気の出発日については、4月29日(土・祝)が最多の25.2%。次いで、連休の初日となる5月3日(水・祝)が23.4%で続いた。

  • 人気の国内旅行先

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次に、国内旅行の動向について調査した結果、前年比169.1%、平均単価10万800円(前年比120%、2019年比114.8%)と、前年に続き好調に推移。

人気の旅行先は、引き続き1位「沖縄県」、2位「北海道」となり、特に「沖縄県」は、需要の高まりから航空券の価格が値上がり傾向にあり、平均単価は13万1,000円(前年比123.3%、2019年比117.0%)と国内旅行全体の平均を大きく上回っている。

3位には「長崎県」がランクイン。ハウステンボスにて5月3日~6日の期間中に開催される「ゴールデンウィークスペシャル花火」の観覧付きツアーが好調。4位の「大阪府」と5位の「東京都」は、テーマパーク需要が影響しているよう。

なお、人気出発日は、5連休初日の5月3日(水・祝)が最も多く31.5%、続いて5月4日(木・祝)が17.3%だった。