ビースタイル ホールディングスは3月30日、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を対象とした「給与のデジタル払い」に関する調査結果を発表した。調査期間は3月15日~22日、調査対象はビースタイル スマートキャリア登録者・求人サイト「しゅふJOB」登録者、有効回答は510人。
2023年4月に給与のデジタル払いが解禁されることを知っていたか尋ねると、「知っていた」は46.5%、「知らなかった」は53.5%と、知らなかった人の方がやや多い結果となった。
給与のデジタル払い解禁で、どんなメリットがあると思うか聞くと、1位「銀行から現金を引き出す手数料が不要」(35.3%)、2位「銀行口座がなくても給与を受け取れる」(31.8%)、3位「メリットは何もない」(27.8%)と続いた。
一方、デメリットについては、1位「不正アクセスでデジタルマネーが盗まれるなどセキュリティが不安」(71.0%)、2位「決済アプリ業者などが破綻した際に給与が保証されるか心配」(52.4%)、3位「家賃引き落としなど銀行口座への資金移動が面倒」(49.6%)となった。
給与のデジタル払いを利用したいとの問いには、71.0%が「利用したくない(どちらかといえば+全く)」と回答し、「利用したい」は11.4%にとどまった。年代別にみると、「利用したくない」と答えた割合は60代以上が最も多く74.6%に上った。
「利用したくない」と答えた人からは、「給与を全て決済アプリで使用する人は限られていると思われるし、そのアプリから現金でおろすことも面倒。またそのデジタル機器を忘れたり紛失したり故障するリスクは金融機関に振り込まれるより高いと思う」といった声や、「クレジットカードも不正に使われた過去があるから、給与がいつの間にか無くなったりしないか心配」などの意見が寄せられた。