バイクの祭典「東京モーターサイクルショー」でハーレーダビッドソンジャパン社長の野田一夫さんが「どうしても知っていただきたいことがある」と強調したのは、バイクの免許がなくても乗れるハーレーがあるという事実だ。それって、どんなハーレー?
ハーレーは絶好調!
第50回東京モーターサイクルショーのプレスカンファレンスに登場した野田さんによれば、ここのところハーレーは「絶好調」とのこと。2022年は日本国内の新規登録台数が5年ぶりに1万台を突破。芸能人からハーレー購入の問い合わせが入ったり、栃木県警に白バイとして製品を納入したり、「ハーレー女子」なる言葉がバズったり、「日本バイクオブザイヤー2022」の外国車部門で最優秀金賞を「スポーツスターS」、金賞を「ナイトスター」が受賞したりと話題も豊富だそうで、社内でも「ハーレー、きてる?」との声があがっているという。
野田さんが2023年の注目モデルとして取り上げたのは、「ナイトスタースペシャル」「ブレイクアウト」「ロードグライド3」「120周年アニバーサリーモデル」の4つ。120周年を祝う「ヘリテイジ114 アニバーサリー」「ファットボーイ114 アニバーサリー」「ストリートグライド アニバーサリー」「ウルトラリミテッド アニバーサリー」の4台は、東名阪のモーターサイクルショーで日本初公開となったバイクだ。
野田さんが挙げた4つの注目モデルのうち、ロードグライド3は「トライク」と呼ばれる3輪の車両だ。社長が強調したのは、ロードグライド3には大型二輪免許なしでも乗ることができるということ。マニュアル車に乗れる普通自動車免許を持っていれば、実はトライクで誰でもハーレーデビューすることが可能なのだ。どうしても知ってほしいと野田さんが力を込めるくらいだから、この事実を知らない人はけっこう多いのだろう。
ハーレーデビューには中古バイクという手もある。野田さんによると日本におけるハーレーの流通台数は、新車が年間1万台規模であるのに対し中古車は3万台規模とボリュームが大きい。2023年4月1日には埼玉県に世界初のハーレーダビッドソン認定中古車店「Harley-Davidson Certified Saitama」がオープンするとのこと。質が高くて安心して乗れるハーレーの中古車を探すには、認定中古車店に足を運んでみるのもよさそうだ。