ベクトルは3月14日、「面接であった良かった・嫌だったこと」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2022年12月9日~15日、就活等で面接を受けたことがある18歳以上(高校生を除く)の男女500名(男性27%、女性73%)を対象にインターネットで行われた。
まず、面接の形式を教えてもらったところ、意外にも「直接会って面接した」という人が90%を占め、「WEB面接」は10%にとどまった。
「面接で嬉しかったことはありましたか?」と聞くと、25%が「あった」と回答。具体的には、「経歴」「人柄」「言葉遣い」「履歴書の文字」「独学で勉強して資格を取ったこと」などを褒めてもらった経験が多数寄せられたほか、面接官の対応に関して「にこやかに対応してくれた」「自分の状況に合う業務を考えてくれた」「趣味の話が盛り上がった」「出身校が同じであることが分かり、話が盛り上がった」という声も。
一方、「面接で嫌なことがあった」という人は64%。最も多かったのは「圧迫面接」で、次いで「結婚や出産について聞かれた」という声も目立つ結果に。具体的には、「同性愛者ですか? と聞かれて仰天した」「自分の意見に対して否定的なことを言われた」「未経験でもいちから育てます! と記入してあったにもかかわらず、『育てる気はないから』と冷たく言われた」「子どもの病気について話をしたら、『だからどうしたの』と言われた」など。
また、意図不明の質問をされた人も多く、「夜のお店に行きますか?」「なぜこの世には男性と女性がいると思いますか?」「いつ離婚したのか」「子供の名前の由来」「鮭の美味しい食べ方知ってる?」「どうして親が離婚したのか」などがあがった。
次に、面接の最後に聞かれることの多い「何か質問はありますか?」という問いについて、「逆質問をしたことがあるか」と尋ねたところ、61%が「はい」と回答。「仕事内容の詳細」について質問した人が最も多く194人。次いで「入社までに準備すべきこと」(109人)、「社内の人間関係・雰囲気」(78人)、「残業の有無や時間」(71人)と続いた。
また、面接中に合格の手応えを感じた経験について聞くと、「勤務した後の話をどんどんされた」「部長面接で、これからよろしく、と言われた」「自分の前に受けた人よりも、面接時間がかなり長かった」といったエピソードが。
一方、「これはきっとだめだ」と感じたことのある人からは、「ため息をつかれた」「グループ面接で隣の子ばかりに質問がいった」「途中から面接官が目を合わせなくなった」「面接予定時間が大幅に短縮した」「子供は考えているかと聞かれたので『欲しいとは思っています』と答えたら渋い顔をされた」「シフト希望を聞かれ、希望を伝えたら鼻で笑われた」といったエピソードが寄せられた。
続いて、「面接を受けるのは得意ですか?」と質問したところ、7割以上の人が苦手意識を持っていることが判明。実際、面接で「失敗した」「後悔した」と感じている人は40%にものぼった。
「もっとうまい返しがあったのでは」「スニーカーで行ってしまった」「服装を間違えた」「タメ口になってしまった」「話す内容を丸覚えして挑み、当日頭が真っ白になってしまった」「履歴書を忘れた」「初めて行く土地で電車の線路を間違えて遅刻した」「ノックをせずに部屋に入ってしまった」「緊張で一方的にベラベラ早口でしゃべってしまった」「声が裏返ってしまった」「退職理由を聞かれて、前の会社の批判をしてしまった」など、準備はしていても、本番になるとなかなか実力を発揮できない人が多いことがうかがえた。