きょう11日に第2話(23:50〜)が放送される、東海テレビ・フジテレビ系土ドラ『自由な女神 ―バックステージ・イン・ニューヨーク―』に出演する井桁弘恵と武田真治が、物語の大きなカギを握るクールミントの魅力を語った。

  • 武田真治演じるクールミント =東海テレビ提供

「武田さんは普通でもきれいな顔立ちの方なんですけど、ドラァグメイクをした武田さんは、本当にきれいで、見違えるくらいの『別人』になるという印象でした」 と語る井桁。何度もうっとり、惚れ惚れと見とれてしまったとのこと。特にイチ推しだったのが、武田の肉体美。「まるで彫刻みたいで、美術館にきてアートを見ているような感じだった。カメラが回っていない、待ちのときでも、そこに武田さんがドラァグ メイクで立っているだけで、目線がそちらにいってしまうくらい美しかったです」との言葉まで飛び出した。

一方、「自分としては、しなやかにクールミントに変身したかったんですけど、けっこう露出のある衣装と、自分の体の組み合わせが『これはこれでいいのかな?』とちょっと怪しく思えるようなこともあったりしました」と笑いながら語った武田。しかし、撮影の現場では評判が良く、特に井桁がベタ褒めしてくれたこともあって、「自信をもって演じることができた」とのこと。そのおかげか、武田はショーを通じて多くの人の人生を変えた“カリスマドラァグクイーン”を見事に演じ切っている。

また、武田は、衣装の打ち合わせもかなり大変だったと回顧。通常、1時間くらいで終わる打ち合わせが、今回は「6 時間くらいやっても終わらず、別日に再集合して、のべ4日間位かけて行った」とのこと。なぜ、そんなに時間がかかったかというと、クールミントのステージ衣装は、いろいろな条件を満たさなくて はならなかったから、と説明した。

そして数多くの衣装のなかでも、第2話で必見だと武田が薦めてくれたものがある。終盤でクールミントが渡辺真知子「迷い道」をリップシンクで踊るシーンがあるが、その衣裳は「サナギが蝶に変身する」という設定で、歌の途中で変化するという。

さらに「クールミントというキャラクターの面白いところは、完成した人間としては描かれていなくて、自身も成長する未完成なものとして描かれているのが魅力」と武田は分析。サチやケンにアドバイスはするのだが、それを口に出して言うことで、クールミントが自分自身を鼓舞している、そういった部分があるとのことだ。 そうした意味で、特に深さを感じるセリフが2話にも出てくる。

「うわべだけきれいに着飾ってもダメ。中身がなければ、本当の意味では輝けない」。このセリフについて、武田は「僕が言うのもなんですが、 これって、すごい言葉だなぁと思う」「この言葉が、今の若い人たちにメッセージとして届くといいなと思っています。SNSなどでも、いかに表面をきれいに見せるかを競うような風潮があると思うんですけど、それは、本当の輝きとは言えない。『何かになろう、何者かになろう』と思ったときに、表面をなぞっていてはダメ。入口は何であれ、中身もちゃんと見つめようよ、といったメッセージが伝えられる回、といっていいでしょう」 とアピールした。