3月3日はひな祭りで、可愛いお雛様を飾られた方も多かったかと思いますが、実はこの日は「ミミイカの日」でもあるそうです。この記念すべき日に合わせ、ツイッターにはミミイカの可愛らしい姿が投稿され、大きな話題となりました。
#3月3日はミミイカの日
— 佐野まいける (@_maicos_) March 3, 2023
これは前にうちで飼ってたミミイカのミミガー2号
ちょっと長いけど15秒くらいから例の可愛いシーンなので辛抱して見てね pic.twitter.com/sLLYbGjHDf
投稿主は「佐野まいける(@_maicos_)」さんで、日本いか連合に所属し、イカ雑誌「いか生活」の編集長も務められています。
今回ツイッターに投稿したのは、以前佐野さんのご自宅で飼われていたというミミイカ、「ミミガー2号」ちゃんの動画。
そこには、ミミガー2号ちゃんが砂の中に潜っていく様子が映し出されていました。
佐野さんの言う「15秒くらいから例の可愛いシーン」を実際に見てみると、砂に潜ったミミガー2号ちゃんが手を器用に使って、砂を「よいしょ、よいしょ」と上手に自分の頭にかけて、カモフラージュしている様子が確認できます。
なんと可愛らしく、なんと賢いのでしょう……!! 最終的には全身を砂で覆い、手もするっと引っ込めて見事に隠れ切ることができました。
このミミガー2号ちゃんの様子は多くの人の心をつかみ、2万件のいいねを獲得(3月8日時点)。
「おててかわいいです」「こ、こ、これは… 可愛いぢゃないすか ぐぬぬ 魚屋の自分には複雑~!」「頭足類でしたっけ。かわいいし、頭いいですね。」「イカが可愛い?そんなわけ…って思って見てたら可愛かった笑」「なんだこの可愛い生き物は…」などといったコメントも多く寄せられました。
ツイ主さんに聞いてみた
多くのツイッターユーザーを魅了したミミガー2号ちゃん。今回はツイ主の佐野まいけるさんに、普段の様子などについて詳しい話をお聞きしました。
ーーよくこうして砂に潜っているのでしょうか? また、潜る理由をご存知でしたら教えてください。
ミミイカは捕食者から隠れるため、日中は砂に潜っていることが多いです。(夜間に出てきて餌をとります)。飼育環境下でも、明るいうちは潜っていることの方が多かったです。動画は水槽を掃除したあと、ミミイカが潜るところを撮影したものです。
ーーイカのどんなところに魅力を感じますか?
イカは無脊椎動物の中でも特に発達した脳を持ち、一瞬で体色を自在に変化させたり、目にも止まらぬ速さで捕食をしたりと、知れば知るほど奥深い生き物です。今回の動画のように可愛らしい仕草や表情を見せてくれることも多く、水族館でも人気者です。
ーー特に好きなイカの種類などがあれば教えてください。
私の好きなイカを一つ挙げるならホタルイカです。深海にすみ、まだ生態が謎に包まれた部分も多くミステリアスなイカですが、ちょうどこの時期には富山の海岸に打ち寄せられて触れ合うことができます。光るところもポイントです。(ミミイカも光りますが)
ーーちなみに、食べるのにオススメな美味しいイカの種類や料理などがありましたら教えてください。
イカの食べ方については、この時期でしたらちょうどホタルイカが旬です。水揚げ地以外では茹でたものを売っていることが多いですが、一度生のものを自分で茹でて食べるのをお勧めします。段違いのおいしさです。 (業務用冷凍庫で冷凍処理されていないものは決して生では食べないでください。旋尾線虫という寄生虫が内臓に寄生しています)
炊き込みご飯も美味しいです。どの料理に使うときでも、面倒でも眼、口、軟甲を取り除くと口当たりが良くなり、味に集中できるのでおすすめです。
もう少し先にはアオリイカのシーズンが来ます。大きな個体を一度しっかり冷凍してから刺身にすると、ネットリとして甘味が増し、美味しいです。
イカのことを「知れば知るほど奥深い生き物」と話してくれた佐野まいけるさん。生きている姿も魅力的だし、食べても美味しいイカ。これを機会に、イカについてもっと知りたくなりますね♪