八芳園は2月1日より、新たな雇用体制として退職者の状況に応じて業務マッチング精度を高め、積極的な再雇用やビジネス協業をすすめる「アルムナイ制度」の導入を開始した。

  • 八芳園の「アルムナイ制度」(イメージ)

同制度は、一度会社を退職した社員の再雇用やビジネス協業など人材交流をするもので、貴重な人材活用方法として注目が高まっているという。

同社では創業80年を迎える今年を節目に、かつて在籍していた退職者との積極的なコミュニケーションを取り、個人の希望やライフスタイルを考慮して再雇用やビジネス協業につなげる新しい方法として同制度を導入。

企業側は、再雇用開始時からホスピタリティマインドを理解した人材を雇用することができる、以前の業務知識やスキルを生かした即戦力となる活躍が期待できるなど多くの利点がある。

再雇用される側にとっても、企業カルチャーや業務フローなどすでに経験のある環境となるため、新しい場になじむストレスが少なく、すぐに自身の持つスキルや能力を業務に生かすことができるメリットが考えられる。

さらに求人媒体を介する必要もなく、研修期間の短縮も見込めるため、コスト・タイムパフォーマンスの両面での効果も期待されるとのこと。

制度活用にあたっては、同社ホームページや広報活動を通じた情報発信にくわえ、個別の現職社員からのコンタクト、アルムナイ制度で実際に復職した利用者インタビューなどを通して退職者へ働きかける。

利用者は、用意されたシステム上で在職時氏名、入社、退社年、経験職種を入力すると専用のトークルームに招待され、オンライン上で質問や相談、情報交換などをおこない、復職の際のマッチング精度を高めることができる。