日本リカバリー協会は2月16日、日本疲労学会と神戸リサーチコンプレックス協議会、ベネクスと共同で実施した健康調査の結果をもとに、女性の身体の不調・悩みを人口換算で算出し、昨今注目されているフェムテック領域への規模感を提示するデータを発表した。調査は、2021年11月〜12月、2022年7月〜8月に全国10万人(男女各5万人)を対象に行われた。
まず、女性の身体の不調・悩みについては、「首・肩凝り」が40.0%、「目の疲れ」が39.1%、「腰の痛み」が29.4%、「脚のむくみがある」が21.8%、「便秘や下痢をする」が20.2%となっている。
この割合を年代ごとに人口換算を行い合計すると、「首・肩凝り」は1862.6万人、「目の疲れ」は1829.1万人、「腰の痛み」は1379.3万人、「脚のむくみがある」は1024.2万人、「便秘や下痢をする」は938.0万人という結果となった。
年代別で比較すると、「頭痛」「首・肩凝り」「腰の痛み」「目の疲れ」「動悸・息切れ」「胃腸の具合が悪い」「便秘や下痢をする」「脚のむくみがある」「身体のリズム(自律神経など)が乱れている」「身体の巡り(血流、リンパなど)が悪い」「抜け毛の悩み」などの多くの項目で40代が最も多くなっている。
そのほかの症状では、50代で「脚がつりやすい」「更年期症状」、20代・30代で「月経痛・月経不順・PMS」などの症状が最も多い結果となった。
身体の不調・悩みを疲労度合別で比較すると、元気な人は「目の疲れ」が19.5%、「首・肩凝り」が17.6%、「腰の悩み」が11.6%であった。
疲れている人(低頻度)は、「首・肩凝り」が32.9%、「目の疲れ」が32.8%、「腰の痛み」が23.5%。疲れている人(高頻度)は、「首・肩凝り」が59.0%、「目の疲れ」が55.7%、「腰の痛み」が44.8%となっている。
元気な人よりも疲れている人(高頻度)に多い症状は、「身体のリズム(自律神経など)が乱れている」「身体の巡り(血流、リンパなど)が悪い」「頭痛」となっている。