学情は2月15日、「就職人気企業ランキング」の結果を発表した。調査は2022年4月1日~10月31日、2024年3月卒業予定の大学生、大学院生8,345名を対象にWebで行われ、その結果について、2005年卒~2024年卒の20年分を比較している。
20年前にあたる、2005年卒の「就職人気企業ランキング」では、1位の「ソニー」を筆頭に、5位「富士通」、7位「日本電気(NEC)」、8位「松下電器産業(現:パナソニック)」と、電気機器メーカー4社が上位にランクイン。また、2位に「サントリー」、10位に「キリンビール」と食品メーカーも人気だったほか、3位に「トヨタ自動車」が入っており、20年前は「メーカー」が根強い支持を集めていたことがうかがえた。
翌年、2006年卒の時には「サントリー」が首位に浮上。そこから2008年卒まで3年連続首位をキープし、2009年卒と2010年卒は2年連続で「資生堂」が首位に。そのほか、2006年卒からの5年間、「キャノン」「日立製作所」「シャープ」「JTB」「花王」「伊藤忠商事」「味の素」「講談社」「集英社」「三菱UFJフィナンシャル・グループ」「みずほフィナンシャルグループ」「全日本空輸」「オリエンタルランド」といった顔ぶれがTOP10入りしている。
2011年卒~2015年卒のランキングでは、「ANA(全日本空輸)」や「JAL(日本航空)」、「JTBグループ」、「オリエンタルランド」など「旅行」「航空」関連の企業が上位を占める結果に。また、「三菱東京UFJ銀行(現:三菱UFJ銀行)」や「三井住友銀行」など金融もトップ10の常連に。2016年卒からは、「ANA(全日本空輸)」が4年連続で首位を獲得。「JAL(日本航空)」もトップ10入りしており、特に「航空」が高い人気を誇っていたことが伺えた。
今回調査の2024年卒の結果を見ると、「伊藤忠商事」が2020年卒から5年連続で首位を独占。続く2位は「任天堂」で、2021年卒で9位に入って以降、2022年卒6位、2023年卒5位、2024年卒2位と年々順位を上げている。
以下、3位「講談社」、4位「味の素」、5位「集英社」、6位「アサヒ飲料」、7位「大日本印刷(DNP)」、8位「資生堂」、9位「オリエンタルランド」、10位「イオングループ」と続き、2022年卒のランキング(2020年調査)以降、「講談社」や「集英社」がトップ10の常連となり、ゲームや電子コミック、動画など、デジタルコンテンツを提供する企業が、デジタルネイティブである学生から支持を集めていることが伺えた。