ユーグレナは2月10日、「花粉の時期の症状として最もつらいと感じる症状」に関する調査結果を発表した。同調査は1月、全国の花粉症の症状の自覚のある20代~60代の男女526人を対象にインターネットで実施した。
花粉の時期の症状として最もつらいと感じる症状を尋ねたところ、最も多い回答は「鼻水・鼻づまり」(242人)で、2位が「目のかゆみ」(118人)、3位が「くしゃみ」(77人)だった。「皮膚のかぶれ・かゆみ」(14人)、「鼻周りが乾燥する/赤くなる」(13人)と皮膚症状を訴える人も多い。
食事やスキンケアなど対策法を医師が解説
今回の結果を受け、花粉症対策について詳しい医師の日比野佐和子氏が具体的な対策方法を解説。日比野氏によると、花粉症対策には免疫のバランスを整える"内側から"と、花粉を物理的に寄せ付けない"外側から"の2つがあり、どちらも対策することが重要だという。
花粉症の原因となる免疫のバランスの崩れとは、免疫細胞が変化した「Th1細胞」と「Th2細胞」のバランスが崩れることを指す。
免疫バランスを整えるためには、基本的に身体に必要なタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、食物繊維の6種類の栄養素をバランスよく摂ることが大切。近年、新たな花粉症対策食品として注目されているのが、免疫バランスを整える働きがある食物繊維の一種「パラミロン」だという。
「パラミロン」はユーグレナの特有成分であり、「Th1細胞」と「Th2細胞」の働きのバランスを整える作用があることがわかっている。「パラミロン」をはじめとする食物繊維は、ヨーグルトなどの発酵食品などに含まれる善玉菌と一緒に摂るのがおすすめとのこと。
また、小麦、大麦、ライ麦などに含まれる難消化性たんぱく質の「グルテン」を過剰摂取すると、腸に穴が開き、腸内細菌や老廃物が漏れ出すリーキーガット症候群を引き起こしやすくなるという。肌あれにつながることもあるため、花粉症による肌トラブルを防ぐために、小麦由来食品の過剰摂取を避けることをすすめている。
外側からの対策としては、大量に花粉が飛散する日は外出を控えることや、帰宅したらすぐに手をしっかりと洗い、刺激の少ない洗顔料で顔についた花粉を洗い流すことなどが挙げられる。
また、空気中の気になる微粒子の汚れや、紫外線によるダメージ・乾燥などの外部刺激から守るスキンケアやメイクをすることで、花粉の付着を軽減できる。マスクは肌に刺激にならないように、柔らかい素材の不織布マスクや綿・麻・絹などの天然素材のマスクを選ぶことをすすめている。
また、サイズの大きすぎるマスクは、隙間から水分が蒸発しやすく摩擦を招くのでNG。花粉やほこりなどの微粒子の汚れから肌を守る機能を持ったクリームなどを塗った上から着けると、より花粉からガードできる。装着後は、隙間ができないように正しく装着するか確認することも大事とのこと。
肌トラブルである「花粉肌あれ」を予防するには、花粉を肌に付着させないことに加えて、肌のバリア機能を低下させないことも大切だという。皮膚が薄い眼の周りなどの箇所は重点的に保湿。静電気の発生や摩擦による刺激を避けるため、柔らかく摩擦の少ない綿100%タオルを使用することもすすめている。
室内での湿度は、肌に最適な60~65%を保つこともポイント。外出しない日はノーファンデのほうが肌にいいと言われているが、近年はファンデーションを塗ったほうが肌の水分量や皮脂量をコントロールできることがわかっている。室内でも、ファンデーションを塗って肌をガードし、ケアすることも重要だという。