Z世代の、パートナーへの気遣い……スバラシイィ!

「Z世代」男性とパートナーの関係についての調査を、アダルトグッズブランドのTENGAが1月25日に発表しました。今回の記事では、「パートナーのために実施していること」をテーマに3つのデータを紹介していきます(前回の記事はこちら)。

  • 出典:月刊TENGA第49号。調査は、全国の男性2243人が対象。Z世代(853人)の他、世代が新しい順に「ミレニアル世代」(342人)「Y世代」(353人)「ロスジェネ世代」(342人)、「バブル世代」(353人)とさまざまな世代が回答しています。なお、Z世代以外については「18歳から26歳当時を思い出して答えてもらう」形式です

Z世代とは、1990年代後半から2010年代前半頃に生まれた世代。生まれる前からインターネットが社会に浸透していて、幼い頃からSNSなどに触れる機会があった人たちと言われています(諸説あり)。なお、Twitterのサービス開始が2006年となっておりますね。

あ、ちなみに筆者は1980年生まれの「Y世代」男性です。ご自身が何世代か分からない場合はネットで軽く調べてから読むとより面白いと思います。

パートナーが生理だったら→Z世代の77.6%が「気遣う」

まずは、こちらのアンケートから見てみましょうか。「パートナーが生理で体調不良だったらどうする?(どうしていた?)」と聞いてみたところ、「必ず気遣う」と答えたZ世代は38.4%。「しばしば気遣う」の39.2%と合わせると、実に8割近くが「パートナーの生理をなんらか気遣っている」ことが分かりました。全体を見ると若ければ若いほど気遣う傾向があると言えますが、それでも2位の「ミレニアル世代」と比べても10ポイント以上の差をつけています。

  • 「ミレニアル世代」(66.7%)「Y世代」(63.5%)「ロスジェネ世代」(55.3%)「バブル世代」(60.9%)

男性からすると未知なことも多い生理。パートナーに要望を聞くことはもちろん、そもそも「どう辛いのか?」「どうしてほしいのか?」などの全体的な知識が必要だと思います。「Y世代」の筆者が若かりし頃(20年以上前)はまだまだインターネットが普及していませんでしたから、生理を学ぶ……となると書店などで専門書を買うぐらいしか手立てがなかったと思います。それはちょっとハードル高い! 今はスマホひとつあればいろいろと検索できますから、ある意味手軽に学べるようになった→その結果気遣うことができるようになった、というところもあるんじゃないかなーと推察します。

他にもね、例えばこんなアンケートも。「デート中などに、パートナーがトイレにいくタイミングを作りますか?(作っていましたか?)」と聞いてみたところ、「作る」と答えたZ世代の割合が62.4%。こちらも各世代と比べても一番多い割合になっていますね。筆者が当時、デート中に彼女のトイレを気遣った経験ってあったかな……と思い返してみると、か、考えたこともなかったかもしれない……。

  • 「ミレニアル世代」(52%)「Y世代」(43.1%)「ロスジェネ世代」(38.9%)「バブル世代」(42.8%)

デート中に何を気遣うと相手は喜んでくれるのか? 真偽不明の情報が飛び交うインターネットではありますが、こういう良い情報を手に入れる手立ては、筆者がデートとかしてた頃はなかなかありませんでしたからね。生理についてと同じく、ITを活用した情報収集が相手を気遣うために役立っているのは、大いにあると思います

エスカレーターでパートナーの「後ろ」に立つ→Z世代の60%

同じく、Z世代の「気遣い心」を感じられるアンケート。「上りのエスカレーターでパートナーの後ろに立ちますか?(立っていましたか?)」と聞いてみたところ、約60%のZ世代が「立つ場合が多い」と回答しています。こちらも全体を見ると若い世代のほうが割合が高いと言えますが、2位のミレニアル世代と比較しても15ポイント近い差がありました。

  • 「ミレニアル世代」(46.8%)「Y世代」(44.2%)「ロスジェネ世代」(35.4%)「バブル世代」(30.3%)

こちらもZ世代だけが突出して高いのが興味深いですね。「どうしてパートナーの後ろに立つんですか?」もし、若かりし頃の筆者が聞かれたら、「短いボトムスを履いているときに他人に見られるのを防ぎたいから」と答えていたと思います。Z世代にももちろんそれはあると思うのですが、最近はエスカレーターに張り紙されているほどに、盗撮が社会問題になっていますよね。スマートフォンのカメラが当たり前に身の回りにある世代だからこそ、「気持ち悪い」では済まされない犯罪行為に対する対抗策を取る人が多いのかもしれない……なんて想像を膨らませてしまいました。


  • 我々の世代も見習っていこうな!

他世代とくらべてもZ世代が相手を気遣う行動を取る・取れる現状には、インターネットやIT機器が取り巻く世相や事情があれこれ関係していそうです。筆者は今後の人生ではデートの予定があるかわかりませんが……もし機会があったら、Z世代を見習いたいと思います。次回の記事では、同じくTENGAの同じ調査をもとに、Z世代の踏み込んだ“セックス観”をあれこれ想像していきますのでお楽しみに!