楽天インサイトは2月13日、「終活に関する調査」の結果を発表した。調査は1月13日~15日、全国の20~69歳の男女1,000人を対象にインターネットで行われた。
調査によると、「終活」の実施意向がある人は約7割で、昨年からほぼ横ばい。
今後、「終活」として予定していること、興味があることを聞いたところ、「家の中の荷物整理」(48.1%)、「財産整理」(31.1%)、「パソコンやスマートフォンなどのデータ整理」(29.0%)が上位に。男性よりも女性の方が「家の中の荷物整理」で約25ポイント、「エンディングノート・遺書の作成」で18ポイント高く、また、性年代別にみると、「SNSアカウント・投稿の削除や整理」は男女ともに20代で全体より10ポイント以上高く、男性20代では「パソコンやスマートフォンなどのデータ整理」も41.0%と高かった。
「終活」をする・したい理由については、「家族に迷惑をかけたくないから」(63.9%)が非常に多く、次いで「病気や怪我、老化などで寝たきりになった場合に備えるため」(27.6%)、「自分の人生の棚卸し、整理をしたいから」(20.8%)と、昨年と同様の順位となった。
次に、「終活」のきっかけについて聞いたところ、20代で「テレビなどのメディアやSNSで見聞きしたこと」、30代で「子どもができたこと」、40代で「生涯独身だろうと思ったこと」、50代・60代では「自分の健康に不安を感じたこと」がそれぞれトップとなり、「終活」に対する考え方として、77.0%が「終活は家族に迷惑をかけないために必要なことである」と回答した。
また、故人が遺したデジタルデータやSNSアカウントといった「デジタル遺品」の認知について聞いたところ、47.2%が「知っている」「聞いたことはあるが、よく知らない」と回答し、その割合は昨年より5ポイント以上高い。
「デジタル遺品」のデータ整理について実施状況を聞くと、「実施意向あり」計(「取り組んだ(すでに完了した)」と「取り組んでいる最中(まだ終わっていない)」「いつかやろうと思っていた(まだ何もしていない)」の合計)のトップは「各種アカウントのID/パスワードの整理」(50.5%)で、次いで「パソコンやスマートフォンなどに保存されている写真データの整理」(50.4%)という結果に。
さらに、各SNSサービスの利用者に、メッセージアプリやSNSの投稿を遺したいか・削除したいかを聞いたところ、すべての項目で「すべて削除したい」が半数以上となり、特に「TikTokの投稿」(69.6%)や「Twitterの投稿」(63.7%)で削除意向が高い割合に。一方、最も少ないのは「LINEなどのメッセージアプリの投稿」で51.3%。「Instagramの投稿」では、「すべて遺したい」が16.5%と特に多かった。