Z世代は、「パートナーとセックスについての会話を活発にする傾向」があるだと? へ、へぇ〜。
いろいろ想像してドキドキしてしまう「Z世代」男性の性に関する調査を、アダルトグッズブランドのTENGAが1月25日に発表しました。今回の記事では、その中から興味深いデータを紹介していきます。
なお、Z世代とは、1990年代後半から2010年代前半頃に生まれた世代。生前からインターネットが社会に浸透していて、比較的若い頃からSNSなどに触れる機会があった人たちと言われています(諸説あり)。iPhone3GSの発売が2009年となっておりますのでご参考に……。
あ、ちなみに筆者は1980年生まれの「Y世代」男性です。ご自身が何世代か分からない場合はネットで軽く調べてから読むとより面白いかもですよ。
「セックスについて会話する」→Z世代は66.1%
まずは冒頭でも紹介したアンケートからいきましょうか。「パートナーとセックスについて会話しますか?(当時しましたか?)」と質問したところ、会話する頻度がそれなりにあると答えた人の合計が、Z世代では66.1%。各世代の中で最大になりました。世代が若くなるほど「パートナーとセックスに関する会話をする」割合が高い傾向が見て取れます。
同じように「マスターベーション」について会話することがあるか(あったか)についても聞いているのですが、こちらもZ世代が51.2%と各世代で最大ですね。具体的な会話の内容が気になる……。
パートナーのマスターベーションに肯定的→Z世代は81.6%
会話の有無だけでなく、他の“性”についての質問でも同じような傾向が。「パートナーのマスターベーションについてどう思いますか?(思いましたか?)」というものもありまして、うわ〜っと思わず首筋がむず痒くなる質問なのですが、パートナーの自慰を肯定的にとらえている割合はZ世代が最大で81.6%。こちらも若ければ若いほど肯定的という結果になっていまして、最年長のバブル世代と比べると15ポイントほどの差があったりします。
ちなみに、Y世代の筆者が当時のことを思い返してみると……雑誌の「セックス特集」の記事を読んで、それを一生懸命にやってみる、みたいなことはしたことありますし、そういう特集かなり多かったと思います。でも「これいいよね〜」「こうしてみよっか」って2人でカジュアルに話した記憶はないんですよね。相手の意見がどうでもいいということではなく、聞きづらい空気が少なからずあった気がします。
Z世代は生まれたときからインターネットが身近にあった世代と考えると……。読者の属性別にがっちり住み分けされた雑誌と違って、SNSって裏も表もぜんぶ“あけすけ”に分かってしまいます。「こうするとパートナーは喜ぶ!」なんて投稿のリプライに「マニュアル通りの対応マジで萎える」「私はそれよりこうがいい」なんて書かれてたりしますからね。筆者が当時感じていた“神秘のベール”や変な“幻想”のようなものがない代わりに、お互い知識を持って本音で話し合いやすいのかもしれません。
「パートナーを選ぶうえで重視すること」→体型がランク外に
もうひとつ興味深い設問を。「パートナーを選ぶうえで重視することは?」と質問したところ……他世代では入っている「体型」がランク外に、一方で「価値観」が3位入賞をはたしていたりして、やはり特徴的なZ世代の傾向が見て取れますね。
これも実はSNSを軸に考えると分かりやすいのかなーと思うんですけどね。少なくともY世代当時の筆者の学生時代には、ポケベルはあれどSNSはありませんから、女の子を好きになるきっかけってよほど事前に仲良くなければ「外観」ぐらいしかないんですよ。すなわち、あの子かわいいなとか、スタイル良い〜ッとかの、「一目惚れストロングスタイル」がどうしても主流になっちゃう。
一方で、Z世代は気になる人の「好きなものやコト」を集めたSNSアカウントに事前にアクセスできちゃうわけですから、価値観が判断基準になることって全然ありえるだろうなあと思うんですよね。「このアニメ好きなんだ」とか、「将来は●●になりたいんだ」とかね。共通点があると嬉しいじゃないっすか。そうすると好きになっちゃうじゃないっすか……!
もちろん世代でくくり切れないところもあるのが人間というものなわけですが、こうしてみると、個人的にはインターネットが人間の価値観に与えた影響って少なからずあるんだなぁと感心した次第です。次回の記事でもTENGAの同じ調査をもとに、Z世代の価値観をあれこれ想像していきたいと思います。