約1,500人のメンバー(2022年12月末時点)がフルリモートワークで働くキャスターは、同社で働くメンバーを対象に「リモートワークと働き方に関する意識調査」を実施した。
同調査は2022年12月14日〜12月26日、キャスターで働く国内外のメンバー(業務委託を含む)377名を対象に、インターネット調査Webアンケートにて行った。
リモートワークによって解消・軽減された悩みを聞いたところ、以下のような結果が出た。
「リモートワークによって解消されたお悩み」ランキング
順位 | % | 解消されたお悩み |
1位 | 73.5% | 天候による影響(服装・持ち物・出発時間など) |
2位 | 63.9% | メイクや服装(身だしなみへの出費や準備時間) |
3位 | 56.5% | 交通の遅延(遅延による遅刻や早め出社) |
4位 | 49.3% | 洗濯物の取り込み(急な雨でも取り込める) |
5位 | 47.5% | 宅配便の受け取り(不在対応や宅配ボックスの有無の心配がない) |
6位 | 44.0% | マスク着用(マスクによる息苦しさやストレス) |
6位 | 44.0% | ランチ代の出費 |
8位 | 41.9% | 生理痛(耐えながらの通勤・オフィス出社) |
9位 | 37.4% | 急な欠勤(子どもが風邪を引いた時などでも業務の対応範囲が広がる) |
10位 | 34.2% | 飲み会への参加 |
11位 | 30.5% | お土産の購入(旅行時・帰省時など) |
12位 | 29.7% | 付き合い残業(同僚・上司が帰らないことでの退勤のしづらさ) |
13位 | 28.9% | オフィスのノイズ(タイピング音・電話・咳・話し声など) |
14位 | 28.6% | 子どもの送り迎え(通勤時間が不要なため対応しやすい) |
15位 | 27.1% | 持病や健康症状(症状が出ることへの不安や影響) |
16位 | 26.8% | バレンタイン・ホワイトデーの準備 |
17位 | 25.2% | 上司・同僚とのランチ |
18位 | 24.1% | 上司・同僚の愚痴を聞くこと |
19位 | 17.8% | 花粉症やオフィスのハウスダスト |
20位 | 16.7% | お菓子の差し入れ |
また、以下のような回答やエピソードもあった。
■「オフィス×リモートワーク」
・「オフィスでは自分宛でない来客や電話にも対応を求められ、集中力が途切れることが多くありました。リモートワークで対応が不要になり、ストレスがなくなりました」
・「来客時にお茶を出すのが苦手でした。会議の邪魔にならないようスマートに出さなくてはと緊張しますし、自分の仕事をしている最中に頼まれるとストレスに感じることもありました。今は、Web会議なので、お茶を出す必要がないのが良いです」
・「冷え性なのですが、オフィスではいつもクーラーが効きすぎて辛かったです。冷暖房の温度設定はいつも社内で格闘していました。今は自宅で自分の心地良い温度に設定できるので、快適に仕事ができています」
■「転勤族×リモートワーク」
・「パートナーが転勤になることが多いのですが、転勤するたびに現職の引き継ぎと転職活動をしなければならないのが非常に大変でした。転勤時はただでさえ、保育園・家探し・転居手続きなどで大変なので…リモートワークになって、転勤時の大きなタスクが減って助かっています」
■「アレルギー×リモートワーク」
・「体質の問題(気管支・アレルギー等)があり、マスクを着用すると息苦しくなってしまいます。コロナ対策が厳しくなって以来、毎日のマスクを着用してのオフィス出勤が辛くなっていました。現在は自宅でのリモートワークなので、マスクを着用する必要がなく安心です」
■「障がい×リモートワーク」
・「障がいがあり、働く環境や時間に制約があるため、一般就労が困難でした。しかし、障がい枠で働くとなると全体的に給与水準が低く、なかなか希望に沿う仕事が見つかりませんでした。さらに、家族の郊外への転勤が決まり、求人自体が少なく、就業は半ば諦めていました。そんな時にキャスターでの仕事を見つけ、都市部の待遇と変わらずに完全在宅で仕事ができることになりました。自分の力で働き、生活できていることが今とても嬉しいです」
■「持病×リモートワーク」
・「コロナ以前の 2017年に結核を患いました。『人にはうつりません』と医者から言われましたが、 長年勤めていた会社では理解を得られず差別を受け、 治療に専念するという理由で退職しました。まだ定期的に通院が必要だったため、休みを取るたびに差別を受けるのを恐れ、在宅でできる仕事を探したところ、キャスターと出会いました。人生が拓け、とても感謝しています」
リモートワークを選択した理由は、本人理由・家族理由・環境理由とさまざまだった。
調査結果からもわかるように、快適な職場環境は人によって異なる。他人にとっては些細な悩みでも、本人にとっては大きなストレスになっている可能性がある。リモートワークは、そんなさまざまな悩みを解決する手段の一つになり得るだろう。
最後に今後、希望する働き方を聞いたところ、「リモートワーク」 83.6%、「リモートワークとオフィスワークのハイブリッドワーク」 14.3%、「オフィスワーク」 0%という結果となった。