三井不動産は3月10日、商業施設「東京ミッドタウン八重洲」をグランドオープンする。1Fには、日本の美意識を世界に発信する西陣織の老舗「HOSOO Tokyo」が東京初出店する。

  • 「HOSOO Tokyo」

同施設のコンセプトは、「ジャパン・プレゼンテーション・フィールド ~日本の夢が集う街。世界の夢に育つ街~」。店舗数は、2022年9月17日に先行オープンしている地下1階の14店舗に加え、1F~3Fのテナントを含め全57店舗となる。

そのうち1Fにオープンする「HOSOO Tokyo」は、1688年に京都・西陣に織屋として創業以来、伝統工芸を守り続けている老舗「細尾」が展開するショールーム&ストア。京都本社でもフラッグシップストアとショールームを展開しており、西陣織の新スタイルを世界へ発信し、国内外のラグジュアリーマーケットから高い支持を受けている。

  • 左手前が二ホンムラサキ

同店では、「二ホンムラサキ」という植物の根からでる紫の色素で自然染織したシルクのパジャマを展開する。二ホンムラサキは絶滅危惧種とされる貴重なもので、同社は今後の展開を見据え、京都・丹波で自社栽培に挑んだ。今回、販売する商品は、2022年12月に初収穫されたもので染め上げたものだという。

  • 独自開発した新素材「NISHIJIN Reflected」を用いた西陣織のアートピースが飾られる

また、オフィスビルから、「東京ミッドタウン八重洲」に入る高さ10メートル、幅8メートルの巨大なエントランスゲートにも、「細尾」が独自開発した新素材「NISHIJIN Reflected」を用いた西陣織のアートピースが飾られる。デジタルアートと融合することで、繊細な織模様や色彩の変化を楽しむことができる。