値上げの嵐が吹き荒れた2022年。しかし、今年も多くの商品・サービスの値上げが予定されています。特に2月は、2022年以降、昨年10月に次いで2番目に多く値上げが実施される見込みなのです。
2月はどのようなものが値上げとなるのでしょうか。今回は、2023年2月に値上げする商品・サービスをまとめました。
■2023年2月に値上げする商品・サービスは?
2022年は、これまでにないほど多くの値上げを経験した年でした。しかし、ほっと息をつく暇もなく、2023年も引き続き多くの商品・サービスが値上げし始めています。
特に2月は、4,283品目が値上げとなる見込みです。これは、2022年以降、最も値上げの多かった昨年10月の6,699品目に次ぐ値上げ品目の多さとなっています。
では、2月に値上げする主な商品・サービスを見てみましょう。
<食品>
・ニッスイ、ニチレイフーズ
ニッスイでは、2月1日納品分から、家庭用冷凍食品84品、業務用冷凍食品280品の出荷価格を引き上げます。たとえば、「ほしいぶんだけ ちくわの磯辺揚げ」「わが家の麺自慢 ちゃんぽん」などが約6~25%の値上げとなります。
ニチレイフーズでも、2月から家庭用・業務用食品の出荷価格が引き上げられます。これにより、「本格炒め炒飯」「焼おにぎり」など家庭用冷凍食品のほぼ全品が約6~20%、業務用冷凍・常温食品が約5~25%高くなります。
・永谷園
2月1日納品分から、「おとなのふりかけ」シリーズなど市販用商品28品目について、税別希望小売価格が約7~14%引き上げられます。
定番商品の「おとなのふりかけ 本かつお」「焼豚チャーハンの素」はともに税込149円から160円になります。値上げ率が最も大きいのは「ごましお」と「減塩ごましお」で、95円から108円に引き上げられます。
・マルハニチロ
2月1日納品分より、家庭用食品と業務用食品が値上げとなります。家庭用食品の値上げ幅は、冷凍食品106品で約2~17%、缶詰ほか56品で約5~25%、すりみ食品39品で約4~22%、カップゼリー23品で約7~15%です。
・山崎製パン
2月1日出荷分から、「ランチパック」の主力3商品(ピーナッツ、たまご、ツナマヨネーズ)の価格改定が行われます。これにより、出荷価格が平均4.7%アップする見込みです。
なお、同商品は22年1月にも値上げが行われており、再度の値上げとなります。
・大塚製薬
2月1日出荷分より、栄養食品「カロリーメイト」と「SOYJOY」、サプリメント「ネイチャーメイド」の希望小売価格が引き上げられます。いずれの商品も、値上げは初めてのことです。
カロリーメイトは税抜100~200円から110~220円に、SOYJOYは税抜115円から125円に、ネイチャーメイドは税抜680~2,850円から850~3,350円に価格が変わります。
・江崎グリコ
2月1日出荷分より、主力製品の「ポッキー」など計345品目が順次値上げされます。このうち価格改定されるのは338品目で、残り7品目については価格を変えずに内容量を減らす「実質値上げ」となります。
「ポッキーチョコレート」は店頭価格が約10円上がり、パピコは162円から173円前後に、「カフェオーレ」は125円から130円前後にそれぞれ引き上げられます。大袋のポッキーなど7品目は、内容量が10~14%減る見込みです。
・カゴメ
2月1日納品分より、トマトジュースや「野菜一日これ一本」などの飲料、トマトケチャップなどの食品が値上げされます。家庭用の対象は計151品目で、飲料は6.7~12.5%、食品は10.1~19.6%、出荷価格が引き上げられます。
なお、「カゴメトマトジュース食塩無添加ホームパック」など内容量が1,000mlの家庭用6品目は出荷価格を据え置いたまま、2月21日発売分から、内容量を100ml減らして900mlにする実質値上げが行われます。
<飲料>
・雪印メグミルク
家庭用の乳飲料、果汁飲料など56品を2月1日から値上げします。メーカー希望小売価格は、3.5~26.1%引き上げられます。
対象商品は2022年3月以来の再値上げとなり、主力商品の「雪印コーヒー 1,000ml」は税別で240円から250円に上がります。
・アサヒ飲料
2月1日出荷分から、エナジードリンク「モンスター」ブランド355ml・345ml缶の商品価格を値上げします。フレーバーなどは問わず、該当する缶製品のメーカー希望小売価格が約12%引き上げられます。
・メルシャン
2月より、ワインや梅酒など一部商品が値上げされます。ワインは、「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」や「シャトー・メルシャン」など480品目で、出荷価格が2~12%上がります。
梅酒は「まっこい梅酒」など12品目で8%、甲類焼酎は44品目で1~3%の値上げです。なお、値上げする品目数は、ワインで全体の6割、梅酒と甲類焼酎では全商品に及びます。
<日用品>
・日本製紙クレシア
2月1日出荷分より、フェイシャルティシュー、トイレットロール、ペーパータオルなど家庭紙製品全品について現行価格より15%以上値上げします。
なお、大王製紙と王子ネピアでも1月に家庭用紙製品が値上げされ、昨年に続き大手製紙メーカーで再びの価格改定が行われています。
<サービス>
・DAZN
2月14日より、「DAZN Standard」月間プランが月額3,000円から月額3,700円に、「DAZN Standard」年間プランの一括払いが年間2万7,000円から年間3万円に、月々払いが月額2,600円(年間総額3万1,200円)から月額3,000円(年間総額3万6,000円)に値上げとなります。
■今年もまだ値上げの話題が続きそう
2023年に入っても、身の回りのさまざまなものが値上げしています。値段が高くなるだけでなく、内容量の減る実質値上げも目立ってきました。また、昨年値上げされたものが再度値上げ、という商品も多くあります。
今年もしばらく、値上げの話題を頻繁に耳にしそうですね。