幼稚園・保育園児とママ・パパの情報誌「あんふぁん」「ぎゅって」(発行=こどもりびんぐ)は、2023年度小学校に入学予定の子どもを持つママ・パパに対して、ランドセル購入に関するアンケートを実施した。

同調査は「あんふぁんWeb」「ぎゅってWeb」会員で、全国の2023年4月に小学1年生になる子どもがいる親412人を対象にWebにて実施。回答者プロフィールは、年代/29歳以下0.7%、30〜34歳16.5%、35〜39歳43.2%、40〜44歳28.4%、45歳以上11.1%だった。

  • 資料請求のタイミングは、年中12月以前〜年長5月が多数

調査を実施した2022年12月時点にすでにランドセルを購入した349人のうち、資料請求をした人は57.0%。資料請求時期は2021年12月以前(年中/4歳児クラス時)〜2022年3月(年中/4歳児クラス)までに請求した人が53.4%に上った。

  • 購入は5月が最多、すでに購入した人の8割が8月までに購入・予約済み

調査時すでにランドセルを購入(予約)したという人は84.7%。購入した時期は2022年5月が最多で、ついで2022年4月、8月と続いた。

多くの人が「満足がいくランドセルが選べた」と答えた一方で、「子どもが選んだものが親としては不満」「子どもが満足するものを選べたか分からない」という声もあった。

【ランドセル選びでの失敗談】
・親としては、もっとシンプルな飽きのこない色が良かった。(愛知県・女性)
・母としては本人が選べば何色でもいいと思っていましたが、父が女子向けカラーばかり勧めてしまいました。娘は、「お父さんが勧めたから…」という選び方をしていたように感じたため、後悔が。本当はしっかり本人に選ばせてあげたかったなと少し残念。(愛知県・女性)
・ランドセル本体にリフレクションが少ないのは不満。リフレクション付きのランドセルカバーを購入しました。(埼玉県・女性)

  • 価格帯は6万円台が最多の26.9%

  • 主な出資者は「パパとママ」「パパ側の祖父母」「ママ側の祖父母」がほぼ並ぶ

購入したランドセルの価格帯は、6万円台が最多の27.1%、ついで5万円台(19.9%)、7万円台(16.1%)。主な出資者は、「パパとママ」「パパ側の祖父母」「ママ側の祖父母」がほぼ並ぶ形だった。

ランドセル以外の“通学バッグ"導入を開始する自治体があったりと、ランドセルについてさまざまな意見が聞かれる。入学予定の学校がランドセル指定か聞いたところ、「ランドセル指定ではない」と回答した人は48.3%に上った。

  • ランドセル以外の“通学バッグ"を「知っている」人が7割

  • 「ランドセルを使ってほしい」と思うママ・パパは7割以上

「革ではなく、ナイロンやポリエステルでできた通学用バッグがあることを知っていますか?」という質問には、「知っている」が73.0%。また、「あなたはお子さんに(通学用バッグではなく)ランドセルを使ってほしいと思いますか?」と聞いたところ、「はい」と答えた人が72.3%だった。

「ランドセルを使ってほしい」という意見としては「日本の文化の一つだと思うから」「小学生のシンボルだから」「6年間使うものなので、長持ちしてほしいから」という声が集まった一方で、「いいえ」と答えた人は、「通学バッグの方が軽く、体に負担がかからなそうだから」などの意見があった。

ランドセルは子どもの体への負担減に対する期待が高まり、通学バッグは丈夫さを懸念する声が多く、今後の進化に注目が集まりそうだ。