トミーテックは12日、鉄道模型「TOMIX」にて特急形寝台電車285系「サンライズエクスプレス」を新たに製品化(JR東海承認済・JR西日本商品化許諾済)し、2023年7月に発売すると発表した。
285系は1998(平成10)年に登場。外観は「朝」をイメージした赤色とベージュをメインにゴールドのラインを配したカラーリングとし、「サンライズエクスプレス」の愛称が付けられた。1編成あたり7両編成で、計5編成製造され、第1~3編成はJR西日本所属の0番代、第4~5編成はJR東海所属の3000番代に。2014~2016年には、全編成を対象に内装の更新やパンタグラフ増設などの工事が行われたという。寝台特急「サンライズ瀬戸」(東京~高松間)・「サンライズ出雲」(東京~出雲市間)に使用され、東京~岡山間は両列車を併結した14両編成で運転される。
鉄道模型「TOMIX」の新商品は、「JR 285系特急寝台電車(サンライズエクスプレス) 基本セットA」(品番「HO-9087」)、「JR 285系特急寝台電車(サンライズエクスプレス) 基本セットB」(品番「HO-9088」)、「JR 285系特急寝台電車(サンライズエクスプレス) 増結セットA」(品番「HO-9089」)、「JR 285系特急寝台電車(サンライズエクスプレス) 増結セットB」(品番「HO-9090」)の計4種類を用意。いずれも7月に発売される。
基本セットA・Bは、おもに「シングル」を備えるクハネ285形・サハネ285形と「ソロ」を備えるモハネ285形0・3000番代の4両セットで、ともに予価6万7,540円。増結セットA・Bは、おもに「シングルDX」「ツイン」を備えるサロハネ285形と「シングル」を備えるサハネ285形、「ノビノビ座席」を備えるモハネ285形200・3200番代の3両セットで、ともに予価5万380円。これら4種類を組み合わせることにより、併結運転を行う14両編成の「サンライズ瀬戸・出雲」も再現できる。
各商品共通の特徴として、クハネ285形は前面貫通扉の開いている姿をパーツの付替えで再現可能。モハネ285形はパンタグラフの増設された姿を再現したほか、床下機器は基本セットA・増結セットAと基本セットB・増結セットBで外観を作り分けているという。基本セットに側面方向幕等シールや車番・車体標記等転写シートが付属し、車番選択で0番代・3000番代を再現できる。
ヘッドライトは電球色LED、テールライトは赤色LEDで点灯。その他、「車側表示灯別部品工場装着済」「フライホイール付動力ユニット搭載」「HO用密連形TNカプラー標準装備」「R490通過可能(S字線形を除く)」とのこと。なお、285系「サンライズエクスプレス」が新たに製品化されることを受け、旧製品(品番「HO-9001」「HO-9002」「HO-9003」「HO-9004」)は生産中止となる。