年の瀬に入り、忙しい季節になりました。クリスマスや年末年始を迎えるにあたり、何かと出費の多いシーズンではありますが、会社勤めで給与所得者の皆さんにとっては、待ちに待ったボーナスの時期でもあります。
そこで今回は、20~40代のマイナビニュース会員を対象に、ボーナスの使い道をテーマにしたアンケート調査を実施。500名から得た回答の内容を紹介していきます。
Q.お勤めの会社にて、ボーナス制度はありますか?
はい……86.0%
いいえ……14.0%
勤めている会社でボーナス制度があると答えた方は86%、そもそもボーナスの制度がないと答えた方は14%でした。
Q.2022年冬のボーナスの支給はありましたか?または支給される予定ですか?
支給された(支給される予定)……91.4%
支給されなかった(支給される予定はない)……3.7%
わからない……4.9%
冬は元々ボーナス支給がない……0.0%
ボーナスが支給された、もしくは支給される予定の人は91.4%、支給されない、もしくは支給される予定のない人は3.7%でした。
支給されなかった(支給される予定はない)人の3.7%という数字は、ここ数年のコロナ禍の影響や、経済が停滞していたことを考えれば、かなり少ない印象です。
Q. 2022年の冬季ボーナスの使い道について教えてください(複数選択可)
- 預貯金……46.9%
- 生活費の補填……22.7%
- 趣味・娯楽費……20.8%
- 金融商品の購入(投資・資産運用など)……15.6%
- 外食費……12.7%
- レジャー費……12.5%
日用品費……12.5%
- ローンや借金の返済……10.8%
衣料品・装飾品の購入……10.8%
- 教育費……10.0%
- 現在のところは未定……9.0%
- 車両・バイク関連費……8.6%
- 税金の支払い……7.6%
- 習い事・自己啓発費……4.9%
- 医療費……4.6%
- 美容費……4.2%
- その他……3.4%
アンケート結果をランキング形式に並べてみると、第1位は「預貯金」で、46.9%が貯金をすると回答しています。何か使う用途がある人たちも、残りは貯蓄するという人が多くみられました。
第2位は「生活費の補填」で、物価高の影響もあり生活費の補填の必要性を感じている人が多いようです。
第4位は「金融商品の購入(投資・資産運用など)」が入りました。外食費やレジャー費などを抑えての第4位ということで、お金を使うよりも増やすことを考える人たちが増えてきたことがわかります。
第3位には「趣味・娯楽費」、第5位には「外食費」、第6位には「レジャー費」が入りました。物価高の影響もあり、生活費の内訳ではなかなか実現できなかったこと、普段は我慢していたことを、ボーナスを使って叶えたいということかもしれません。
Q. ボーナスの使い道を具体的に教えてください
「預貯金」に使う
- 「貯金して、必要な時に使う。」(男性/29歳/京都府/官公庁)
- 「物価上昇が続いており。今後も続くと予想されるので生活費の補填のためにも預貯金し備える。」(男性/43歳/静岡県/コンピューター機器)
「特に使う予定がないので全額貯金する。」(男性/27歳/群馬県/ソフトウェア・情報処理)
「将来が不安なので貯金一択しかない。お金がないと生きていけないから。」(女性/40歳/宮崎県/サービス・その他)
「預貯金がメインで、積み立てていたお金とボーナスの一部で帰省する費用にする。」(男性/43歳/石川県/精密機器)
「銀行口座に貯金しておき、来年の固定資産税、自動車税に使う。」(男性/46歳/静岡県/その他)
「基本的に貯金してどうしても必要な支出がある分だけ使う。」(男性/33歳/宮崎県/サービス・その他)
「定期預金と運用検討。」(女性/47歳/東京都/通信関連)
「計画性をもって一旦貯蓄へまわし、教育費の補填に使う。」(男性/49歳/神奈川県/化鉱業・金属製品・鉄鋼)
「基本的には預貯金に回したいと思っている。」(女性/46歳/新潟県/その他)
「預貯金」と回答した人たちの声です。貯金一択という人もいましたが、「貯金とレジャー」や「貯金と税金」など、貯金プラス何かの目的で使うという人が多く見られました。 物価上昇の不安もあってか、とにかく貯金にまわしてお金を貯めておきたいという人が多い印象でした。
「生活費の補填」に使う
- 「生活費の補填に使います。」(女性/48歳/埼玉県/ソフトウェア・情報処理)
- 「生活費と貯蓄。」(男性/45歳/茨城県/ビル管理・メンテナンス)
- 「毎月赤字なので生活費の補填に主に使います。」(男性/45歳/千葉県/医療・福祉・介護サービス)
- 「値上がりで生活費がかかっているのでその補填と実家に少し仕送り。」(女性/48歳/東京都/コンピューター機器)
「生活費の補填」に使うと回答した人たちの中には、物価上昇の影響を受けて毎月の出費が赤字になっていることもあるようです。足りていない分を補填して、残りは貯金をするという人もいました。物価高の影響を大きく受けている印象です。
「趣味・娯楽費」に使う
- 「旅行、鉄道模型。」(男性/32歳/東京都 /海運・鉄道・空輸・陸運)
- 「自分の好きなこと、必要なことに使う。」(男性/27歳/東京都/シンクタンク・マーケティング・調査)
- 「外食も含め少し高めの食材やお酒などに使う予定です。」(男性/49歳/千葉県/設計)
- 「推し活。」(男性/41歳/広島県/流通・チェーンストア)
- 「主に貯金して、好きな服と交際費に消えます。」(女性/30歳/東京都/インターネット関連)
- 「欲しかった高額ギター買う。」(男性/49歳/山形県/精密機器)
- 「趣味のゴルフに使う予定。」(女性/32歳/大阪府/建設・土木)
- 「キャンプグッズを揃えたいのと、その遊行費用として使いたいと思っています。」(男性/48歳/神奈川県/その他)
「趣味・娯楽費」に使うという回答にも、コロナ禍の影響や物価高の影響で趣味や娯楽を我慢していた人たちがボーナスをきっかけに動き出すという印象でした。
食べ物やお酒なども、普段より良いものを買いたいという人もいるようで、普段より少し贅沢をして年末年始を過ごしたいということなのかもしれません。
「金融商品の購入(投資・資産運用など)」に使う
- 「積み立てNISAに積み立てます。」(男性/46歳/大阪府/その他)
- 「老後資金のために投資信託に入れる。」(男性/45歳/静岡県/繊維・アパレル)
- 「投資有価証券の購入。」(男性/48歳/愛知県/建設・土木)
- 「資産運用の投資信託などを購入。」(男性/46歳/東京都/不動産)
月々の生活費を抑えてまで投資に回せませんから、生活が安定してきた40代に投資・資産運用をしている人が多い印象です。老後資金や教育費など、今すぐには必要ないけれど、将来必要になるお金については、資産の運用益で増やしていきたいということでしょう。
その他
「旅行支援を使って温泉に行く予定。」(男性/40歳/神奈川県/その他)
「沖縄旅行にすべてを使います。1円も残さずに。」(女性/36歳/千葉県/医療・福祉・介護サービス)
「来年海外旅行に行くので航空券。」(女性/41歳/東京都/医療・福祉・介護サービス) ここ数年はコロナ禍の影響で旅行が制限されたり、旅行を控える人も多かったと思いますが、海外旅行客の受入国が増えたり、全国旅行支援が始まったりと、自由に旅行ができるようになってきて、ボーナスを使って旅行するという回答もいくつか見られました。
ここまで、ボーナスの使い道について紹介してきましたが、物価上昇のために貯蓄をする人やローン返済にあてる人、将来に備える人など、その活用方法は結局のところ人それぞれ。まだ使い道を決めていない人は、今回のランキングを参考にぜひじっくりと考えてみてくださいね。
-------------
調査時期: 2022年12月10日
調査対象: マイナビニュース会員のうち20代~40代の会社員
調査数: 500名
調査方法: インターネットログイン式アンケート
------------