俳優の仲野太賀が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『ジャパニーズスタイル』(毎週土曜23:30~)第1・4・5話が、現在TVerで見逃し配信中。12月3日には第6話が放送される。
限られた場面設定、登場人物で展開する連続ドラマ“シットコム”ことシチュエーションコメディにテレビ朝日が初挑戦する今作。さびれた温泉旅館「虹の屋」の玄関とロビー、従業員室・大浴場の入口とエレベーターのみを舞台に、実際に観客の前で30分間ノンストップの群像劇が繰り広げられている。
物語は、人里離れた場所にある旅館「虹の屋」の跡継ぎを拒んで、家を飛び出し上京した柿丘哲郎(仲野)が10年ぶりに帰ってくるところからスタート。しかしそこには流しのフラメンコダンサーの寺門・ルーシー・数子(市川実日子)、「2時間刑事ドラマ」マニアの支配人・影島駿作(要潤)、息子を溺愛するシングルマザーの仲居頭・浅月桃代(檀れい)、その息子・凛吾郎(石崎ひゅーい)、ナゾ多き料理長・浮野奏太(KAZMA)、水質管理責任者として旅館にしがみつく古株・梅越一二四(柄本明)といった、一筋縄ではいかないクセ者たちが居座っていた。入院中の哲郎の父親である社長と、付きっきりで看病をする母親の女将から「敷居を跨がせるな」という伝言を預かった従業員たちとの攻防戦を経て、なんとか虹の屋に滞在を続ける哲郎だが、その間も所属していたバレー部のOB兼コーチであり警察官の笹原(松尾諭)や、同級生の中でも一番の出世頭で、現在は地元のテレビ局に勤務の小野(菅田将暉)、梅越がイチ推しするローカルアイドル・花岡花枝(佐々木春香)、元カノの「ルーシー」こと久能イチ子(モトーラ世理奈)らが続々と現れる。
『ジャパニーズスタイル』の見どころの1つが豪華なゲスト。第2話では松尾が出演し、実話をもとにしたエッセイ『拾われた男』がドラマ化された際に主人公を仲野が演じた縁もあって、仲野との息ピッタリのやり取りを披露した。第3話には、仲野と公私ともに親交のある旧知の仲である盟友・菅田が参戦。台本10ページ強、約5分間にも及ぶ仲野との“2人芝居”で観客を魅了した。
第4話では梅越の勤続40周年を祝うべく、梅越イチ推しのご当地アイドル・花岡花枝のライブを虹の屋で開催。花枝に扮する佐々木は、柄本が主宰する「劇団東京乾電池」に所属の女優だけに、高飛車な態度の花枝と、彼女を孫と思い込みデレデレの梅越とのコミカルなやり取りで抜群のコンビネーションを見せた。第5話ではナレーションを担当するキムラ緑子が母親役で登場し、舞台で培った演技力で大きなインパクトを残したほか、「第2のルーシー」ことイチ子を演じたモトーラ世理奈も強烈な存在感で場を圧倒した。
後半戦に突入する12月3日放送の第6話では、哲郎が置かれる環境にも大きな変化が。ゲストには森下能幸が登場。ミステリアスな「記念すべき1万人目の客」に扮して、虹の屋の面々を翻弄する。