来年の手帳が文具店に出そろう時期となりました。2023年はどの手帳を使おうかと考えている人の多いのではないでしょうか。そこで今回は、数多くの手帳を取りそろえる書店&文具のお店「丸善 丸の内本店」の文具担当の古屋さんに、手帳の選び方やイチオシの手帳、売れ筋の手帳について教えていただきました。

自分に合った手帳選びのコツとは?

  • 「丸善 丸の内本店」の手帳売り場

いざ手帳を購入しようと出向いても、売場に並ぶ手帳の数が多すぎて、どれが自分に合っているのか分からないという人もいるのではないでしょうか。手帳には、「マンスリー」「ウィークリー」「バーチカル」「1日1ページ」「ガントチャート」など、さまざまなフォーマットが出ていますが、古屋さんによると、手帳選びで大切なことは、「フォーマットの違いを知ること」なのだそう。

「例えば 1カ月の予定を把握したいのなら『マンスリー』、一週間で予定を管理したいなら『ウィークリー』、時間軸で管理したいのなら『バーチカル』がいいでしょう。『1日1ページ』のフォーマットは、日記のように使いたい方におすすめです。同時進行している予定を工程管理したい場合は、『ガントチャート』が便利です」(古屋さん)

最初は、自分が欲しい情報を整理しやすいフォーマットの手帳を探すことから始めてみましょう。

  • 「丸善 丸の内本店」の古屋さん

日々、売場で多くの手帳に囲まれている古屋さん。時にはお客様からアドバイスを求められたり、リアルな感想を聞くこともあるでしょう。そんな手帳を知り尽くした古屋さんに、イチオシの手帳を教えてもらいました。

コクヨ ジブン手帳

1年で終わりでなく、「一生つかえる」をコンセプトにした手帳。日々の予定や記録を記入する「DIARY」、ライフログ帳「LIFE」、アイデアを書き込む「IDEA」の3分冊スタイルです。「1年で終わらない情報も、別冊を使用して管理できるところがおすすめです」(古屋さん)。

  • ジブン手帳(2,200円~3,800円)

NOLTY 能率手帳 GOLD

1962年に能率手帳の最高級版として誕生。羊の革(ヤンピー)を用いた表紙、小口の本金加工、オリジナル用紙など、厳選した素材で作られています。「60周年を迎えるロングランの手帳。丸善 丸の内本店売り上げNo.1の手帳です」(古屋さん)

  • 万年筆を使用しても裏写りしない、ゴールドのオリジナル用紙を使用。小口(手帳の断面)には本金加工を施している

  • 「NOLTY 能率手帳ゴールドメモティ」(6,930円) 中面はすべて3.5㎜方眼ノートページで、メモ帳としても使用できる

古屋さんによると、今年はバーチカルレフトタイプや、ノートやメモなど自由に書き込めるものが多い手帳、限定柄や、トレンドのくすみカラーの手帳がよく売れているそう。

では具体的に、どのような手帳が人気なのでしょうか。丸善 丸の内本店の売れ筋3点をご紹介します!

コクヨ キャンパスダイアリー

キャンパスノートと同じ紙を使用した安心の書き心地やシンプルな罫内容の手帳。用途や好みに合わせて選べるバリエーションの豊富さ(計28品番)も特徴です。

  • 「キャンパスダイアリー2023」(400円~1,350円) 2023年版限定柄は、根強い人気の北欧柄を採用(右)

  • 広い記入欄で予定が書き込みやすいマンスリータイプ

ほぼ日手帳

手帳本体とカバーを組み合わせて使う手帳。1日1ページ、3.7ミリの方眼ベースのレイアウトなどが特徴です。サイズ、フォーマット、カバーなど、バリエーションも豊富。

  • 「ほぼ日手帳 カズン 英語版」(4,290円)A5サイズの1日1ページの手帳「ほぼ日手帳カズン」の英語版

  • 方眼のサイズは、さまざまな文字の大きさの人が書きやすい「3.7ミリ」(中央) ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の記事から選んだ言葉を1日1つずつ掲載している(右)

NOLTY 能率手帳 GOLD

古屋さんイチオシ手帳でも紹介されていた「NOLTY 能率手帳 GOLD」は、今年も売れ筋上位に入っています。

  • 「NOLTY 能率手帳ゴールドデイリーブック(日付なし)」(8,800円)時間目盛り付きのスケジュール欄の下に、方眼(3.5mm)の記入スペースを確保したデイリータイプ

デジタルでスケジュール管理する人は多いですが、手帳は手書きならではの良さもありますよね。数か月分のスケジュールも確認しやすいし、手帳に書き留めているうちに、アイデアがどんどん広がったという経験がある人も多いはず。自分にぴったりの新しい手帳で、2023年をスタートしてみてはいかがでしょうか。