鉄道・運輸機構と相模鉄道、東急電鉄は2日、相鉄・東急直通線(日吉~新横浜~羽沢横浜国大間)にて、鉄道・運輸機構による鉄道車両を使用した鉄道施設の検査が完了し、相鉄および東急電鉄による習熟運転等を11月3日から開始すると発表した。

  • 相鉄・東急直通線用(東急線内は目黒線直通用)の車両21000系

相鉄・東急直通線は2023年3月の開業を予定しており、新横浜駅を境に日吉~新横浜間(営業キロ5.8km)を東急新横浜線、新横浜~西谷間(営業キロ6.3km。相鉄・JR直通線の羽沢横浜国大~西谷間も含む)を相鉄新横浜線として営業を行う。

鉄道・運輸機構による鉄道施設の検査完了を受け、11月3日から乗務員の習熟運転等がスタート。東急電鉄による習熟運転等の区間は東横線渋谷~日吉間と目黒線目黒~日吉間、東急新横浜線日吉~新横浜間とされ、1日最大40往復程度の運転を予定している。相鉄による習熟運転等の区間は相鉄新横浜線新横浜~西谷間と相鉄本線西谷~かしわ台間とされ、1日最大15往復程度の運転を予定。本数は運転日により異なる。

両社とも習熟運転等は日中時間帯(おおむね9~18時)を中心に行うが、運転日によって時間帯が変わり、夜間(23時頃)から早朝(6時頃)にかけて走行する場合がある。運転日程は相鉄・東急直通線の開業する2023年3月まで予定されており、「ご利用いただくお客さまの安全・安心を第一に考え、着実に準備を進めてまいります」とのこと。

なお、相模鉄道は相鉄・東急線直通事業に関係した走行試験を11月初旬から12月下旬まで行うことも発表した。深夜(終電後から始発まで)の時間帯、相鉄線全線で1往復程度、相模大塚~かしわ台間で最大6往復程度を運転(試験の都合で変更する場合がある)。車両の走行安全性を確認する。