「bills」創業者による新メニューが3年ぶりに登場! ロンドンのレストランシーンを感じてきた

オーストラリア・シドニー発のオールデイダイニング「bills」では11月2日から、「AUTUMN/WINTER 2022 新メニュー」を国内全8店舗で順次提供開始する。

bills「AUTUMN/WINTER 2022 新メニュー」

billsといえば「世界一の朝食」と称されたリコッタパンケーキ。しかし、それだけではない。これまで世界中のbillsのシェフがロンドンに住む創業者・ビル・グレンジャーのもとへ定期的に集まり新メニューを伝授され、各国でそのメニューを提供してきた。しかしコロナ禍でそれが叶わず、今回はなんと約3年ぶりにトレーニングが実現したのだという。

今回はビル・グレンジャーが改めて自身の住むロンドンのレストランシーンに注目し、そこからインスピレーションを受けた多国籍な新メニューが登場する。

食感で魅せるサラダ

「チェリートマトのコンフィ」(1,500円)はDINNER限定のメニュー。ロンドンではオーセンティックな中東料理レストランが続々オープンしているそう。その中東料理に欠かせない水切りグリークヨーグルト「ラブナ」を使用したメニューだ。

「チェリートマトのコンフィ」(1,500円)

コンフィされたチェリートマトは、まるでフルーツのように甘い。ラブナとともにサワードウトーストにのせていただけば、絶妙な味わいに。

まるでフルーツのような甘さのチェリートマト

「根セロリと生姜のフリッター」(1,900円)はヴィーガン対応メニュー。日本人にはあまりなじみのない根セロリだが、生姜・ターメリック・コリアンダー・クミンと共にサクサクとしたフリッターになっており、意外と親しみやすい味わいだ。

「根セロリと生姜のフリッター」(1,900円)

そばの実と、話題のスーパーフード「キヌア」を使用したサラダは食感が楽しい。まろやかな味わいが美味しいバタービーンズのピューレはハリッサで途中味変を楽しめる。温かみのあるサラダは秋冬にぴったり。

スーパーフード「キヌア」

見慣れた食材もbillsでは艶やかに

「アサリのスパゲッティ」(1,800円)は一見お馴染みのメニューだが、さすがbillsと言わざるを得ないアレンジが。

「アサリのスパゲッティ」(1,800円)

クラシックなイタリアンのボンゴレにガーリックチリオイル、チョップドパセリ、レモンゼストを使用、想像以上にレモンの酸味でさっぱりと仕上がっている。さらに銀座店限定で「ボッタルガ」をトッピング、あさりの旨味にスペシャルなアクセントが加わる。

からすみのような食材「ボッタルガ」を使用

「鱈のロースト」(2,600円)もディナー限定。ロンドンのソウルフード「フィッシュ&チップス」に使われる鱈がメインの料理だ。

「鱈のロースト」(2,600円)

シンプルにローストした鱈には野菜の旨味たっぷりのスープが絡む。塩漬けされたオリーブと一緒に口に入れると、和食とは異なる鱈の魅力に出会える! さらにそこにチェリートマトのコンフィ、ズッキーニ、ひよこ豆、オリーブ、バジルなどが混ざり合い、相乗効果が感じられる一皿。

ふっくらとした鱈は絶品

ドリンク・デザートも斬新

「ブルーベリー、ヘンプ、メープルシロップのフラッペ」(1,100円)もヴィーガン対応メニュー。トレンドのスーパーフード「ヘンプシード」と凍ったブルーベリーをフラッペに。メープルシロップでほんのり甘味がありつつも、アップルサイダーヴィネガーの酸味でさっぱりとした味わいは気持ちをリフレッシュさせてくれる。

「ブルーベリー、ヘンプ、メープルシロップのフラッペ」(1,100円)

デザートに食べたいのは「チョコレートと味噌のムース」(1,200円)。こちらもヴィーガン対応メニューだ。ムース部分はダークチョコレートをメインに、味噌が隠し味に塩味を与えている。乳製品を使わずに仕上げたとは思えないほどなめらかで濃厚な味わいに、ローストしたヘーゼルナッツプラリネと飴細工のようなトッピングの食感がおもしろく、最後の一口まで楽しめる。

「チョコレートと味噌のムース」(1,200円)

お酒を楽しみたい方におすすめなのが「bills エスプレッソマティーニ」(1,200円)。コーヒーに自信があるbillsならではの、自家製コーヒーリキュールとマティーニのカクテルだ。口にするとコーヒーの味わいがかなり濃厚、後からガツンとマティーニのアルコール感が追いかけてくる。繊細な味わいと「酔い」を楽しめる二刀流が魅力のカクテルだ。