女優の山本美月が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、16日に放送される『人力車に魅せられて 2 ~夢と涙の軽井沢物語~』。今年7月に放送された『人力車に魅せられて ~夢と涙の浅草物語~』の続編で、人力車の俥夫(しゃふ)を目指すアツシさん(31)のその後を追っている。

マイナビニュースでは、ナレーション収録を終えた山本にインタビュー。アツシさんの新たな物語を見守った感想を聞いたほか、30歳という年齢を前に気持ちを新たにしたということについても語ってもらった。

  • 『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当した山本美月

■続編制作に驚き「びっくりしました」

前回の放送では、東京・浅草の人力車会社「東京力車」にて、俥夫になるため奮闘するアツシさんに密着。しかし、アツシさんは卒業検定に落ち続け、最終的に俥夫になることを諦めるという衝撃的なラストを迎えていたが、放送を見た軽井沢の人力車会社「てやんでぃ屋」の社長がフジテレビに電話を掛けてきたところから、彼の夢がまた動き出す。

アツシさんの結末を「ドラマや映画の脚本では起こらない、まさに“ノンフィクション”という現実を突きつけられる」と表現していた山本は、今回の続編制作に「まさかまた、こうしてアツシさんに会えると思っていなかったので、びっくりしました」と率直な感想。「一人でモヤモヤとしていたのですが、視聴者の皆さんも同じように気になっていたのではないでしょうか?」と、アツシさんのその後が知れたことを喜んだ。

前回、自身が別の仕事を持ちながらも、アツシさんを指導してくれる先輩俥夫・押木さんが登場していたが、今回は「てやんでぃ屋」の社長・高山さんがアツシさんを熱心に指導する。この師弟関係に対し、山本は「本当に熱い世界ですよね。ずっと青春というか、大人になってから、あんなに情熱的になることってなかなかないじゃないですか。もし私が今あの環境に身を投じることになったら、熱量についていく自信がないです」と圧倒されたようだ。

また、高山さんの指導に押木さんとは「また違う熱さ」を感じたと言い、「すごく優しいですよね。人によってはその優しさに甘えてしまうかもしれないけど、アツシさんには高山さんの接し方が合っているような気がしました」と考察。

続けて「“怖い”が先に来てしまうと、どうしてもムキになってしまうことがあると思うので……。それが逆に起爆剤になる人もいると思うんですけど、アツシさんの場合は、高山さんの接し方のほうが、自分とゆっくりと向き合えるのかなって」と自身の考えを述べながら、高山さんがアツシさんを車の助手席に乗せ、俥夫の“心”を伝えるシーンでは「“アツシさん、ちゃんと聞いておきなよ”と思いながら、見ていました(笑)」と、ついつい保護者のような目線になってしまったと笑った。

ドキュメンタリー番組のナレーションは前回が初挑戦だった山本。かつてアニメ映画で声優を務めた際に「後から自分の声を聴いて、『なんで収録のときに“下手くそ”って言ってくれなかったんだろう』と思うくらいショックを受けることもありました(笑)」と話していたが、自身がナレーションを担当した『ザ・ノンフィクション』の放送を見た感想としては「そのアニメ映画の時のようなショックを受けることはなかったです」と回顧。西村陽次郎チーフプロデューサーから「山本さんが楽しそうに読んでいることが伝わってきて、良かったです」と伝えられると、「良かった良かった」と胸をなでおろした。