お花のある生活に憧れるけれど、お手入れが難しそう、やり方がわからないという方も多いと思います。でも大丈夫。ちょっとしたコツで、お花を長持ちさせることができます。これからお花と暮らしたい方のために、お花を楽しむための基礎知識をご紹介します。

これだけ覚えればOK! お花を長く楽しむ4つのコツ

1.水の量はどうすればいいの?

「お花にはお水をたくさんあげたほうがよさそう」と思ってしまいがちですが、実はそうではありません。お水をたくさん入れた花びんに切り花を入れてしまうと、茎の部分が多く水へ浸かることで、傷みやすくなってしまうこともあります。お花の特性に合わせて、水の量は花びんの3〜5割程度を目安にしましょう。

ただし、ちょうど良い水の量は花の種類によって異なります。花を購入する際に、お花屋さんに聞いてみるのがおすすめです。

2.花びんの水は入れ替えたほうがいいの?

水を清潔に保つことが、切り花を長持ちさせる上で大切です。水をこまめに取り替え、清潔な状態を保ちましょう。水は放置しておくと細菌が増えていきます。水中の細菌が増え、その水を切り花が吸い込むと、枯れるのも早くなってしまいます。

毎日取り替えるのが基本ですが、「切り花栄養剤」を使えば、バクテリアの繁殖を抑えられ、水替えの回数が減ってお手入れが楽になります。さらに花に栄養分がいきわたり、発色良く、花も大きく、きれいに長く咲いてくれる効果もあります。水替えの際は、花瓶も洗ってきれいにしましょう。

3.お手入れは何をすればいいの?

水を交換する際に「切り戻し」を行いましょう。「切り戻し」とは、茎を1〜2cm程度カットし、切り口を新しくすることです。これによって水の吸い上げが良くなります。

このとき茎を斜めにカットすると、断面積が増え、より吸い上げが良くなります。そして茎をつぶさずにスパッときれいな断面にすることも大切です。ハサミは切れ味のよいものを使い、使ったあとはキレイにしておきましょう。

4.どんな場所に飾ればいいの?

植物なので日当たりのよい場所に置いたほうがよいのかと思われがちですが、実は切り花は日当たりのよい場所を好みません。日差しが差し込む窓辺などは避けて涼しい場所に飾ったほうがよいでしょう。また、エアコンや扇風機などの風が当たると傷みやすくなってしまうので、送風の当たる場所も避けましょう。

切り花をずっと明るい場所に置いておくと、長持ちしないという情報もありますが、切り花には明暗はあまり関係ありません。それよりも、風通しが良く涼しいところに置くことが大切です。