映画『もっと超越した所へ。』(10月14日公開)の完成披露報告試写会が12日に都内で行われ、前田敦子、菊池風磨、伊藤万理華、オカモトレイジ、三浦貴大、趣里、千葉雄大、根本宗子、山岸聖太監督が登場した。
同作は2015年に下北沢のザ・スズナリで上演された舞台『もっと超越した所へ。』(作・演出・出演/根本宗子)の映画化作。デザイナー・真知子(前田敦子)はバンドマン志望の怜人(菊池風磨)、元子役のバラエティタレント・鈴(趣里)はあざとかわいい男子の富(千葉雄大)、彼氏に染まる金髪ギャル・美和(伊藤万理華)はハイテンションなフリーター・泰造(オカモトレイジ)、風俗嬢・七瀬(黒川芽以)はプライドの高い元子役・慎太郎(三浦貴大)と、それぞれ”クズ男”たちと付き合っていたが別れの時が訪れ、超越した決断を下す。
作品にちなみ「超越したいことは?」というトークテーマが繰り広げられたが、趣里が「会話が広がるような趣味がないんですね。趣味のなさを超越したいなと思って。一通り手出してみようかな」と言うと、前田は「無理だよ。趣里には無理だよ」と否定。「趣味のなさを極めた方がいい?」という趣里に、前田は「そうだよ。それが趣里のいいところですよね」と押していた。
さらに千葉が「言葉の壁とかですかね? やっぱ海外とか行きたいなあって」と回答すると、前田は「でも超越できそうだよね。どこの国って関係なく、言葉とかなく、もうボディーランゲージで」と印象を表し、千葉は「なんかさ、人の超越を潰すのやめてくれない? アクリル板超越しちゃってるんだよ」とツッコミ。前田は「早かったね、今入るの」と反省する。
自身のターンになった前田は「超越したいことうん、なんだと思う? なんだろう、人のことツッコんどいて、何も考えてなかった。何したらいいかな?」と何も思い浮かばない様子。見かねた根本が「高校生の時から前田さんのファンでたくさん握手会に行って、握手してた人に映画出てもらえても超越したんで、超越していただいたってことでも充分です」と助け舟を出す。
しかし周囲からは「人のには言って!」「1番タチ悪い」とクレーム。登場時のランウェイでも「ここで止まって」と説明を受けたところを"超越"し花道に出て行ってしまったため、前田は「なんかちょっと反省しました。みんなの見て、ああ違うと思って……」と振り返る。前田と一緒にランウェイに出た菊池が「僕も直前に言ったんですよ。『真ん中でちょっと一拍あってから行きます』と言ったんですけど、颯爽と行かれたので、超越してるわと思って。やっぱ『あっちゃん、かっけー!』って」と語ると、前田は「すいません。もうほんとにすみません。ありがとうございます」と苦笑していた。