ワンキャリアは、「就職活動と学生の本音に関するアンケート」を実施し、その結果を8月5日に発表した。本調査は7月6日〜24日の期間、2023年卒業の大学生312人を対象にインターネットにて行われた。
「不採用の不安から、面接において実際の本音や事実とは異なる発言をしたことがあるか」を尋ねたところ、62%が「はい」と回答。企業との対話の場であるはずの面接で、学生は本音ではなく、企業が求める回答をしてしまうようだとのこと。
「逆質問」の場で「聞きたいことを聞くことができなかった」学生は、全体の37%。「逆質問で聞きたいことを聞けなかった」と回答した学生が聞けなかった内容は、1位が「給与」(35%)、2位が「福利厚生」(28%)、3位が「入社後のキャリア」(14%)だ。
続いて、内定承諾をした企業が「本音の自分を受け入れてくれる」と感じたかを聞くと、学生の約9割が「はい」と回答。内定承諾において「本音の自分を受け入れてくれると感じるかどうか」が、決め手の一つになるようだとのこと。
企業説明会や新卒採用サイトでは、社風やカルチャーを「理解できていない」と約6割の学生が答えた。その理由として、「企業にとって良いことしか言わない・書いていないから」などの声があがった。
次に「企業説明会で最も満足度の高いトピックは何でしたか?」という質問に対し、最多は「先輩社員による現場の話」(25%)、次いで「社員の座談会」(24%)、「仕事内容」(20%)と続いた。
一方で、満足度が低いコンテンツを尋ねると、最多は「会社概要」(25%)、次いで「先輩社員の就活体験談」(17%)、「経営陣の話」(15%)と続いた。
良いと感じた企業説明会では、どのような点が良かったかを調査すると、「現場社員の話が聞けて、社内の雰囲気がよくわかった」(35%)、「インターネットでは分からない情報も多くあった」(32%)という意見が多数だった。