東急電鉄は29日、東横線にロング・クロス転換車両を導入し、大井町線で実施している有料着席サービス「Q SEAT」を2023年度以降に東横線へ拡大すると発表した。
「Q SEAT」は大井町線から田園都市線方面へ帰宅する際の着席ニーズに応えるべく、2018年12月からサービス開始。大井町線の急行に使用する一部車両(7両編成)の3号車をロング・クロス転換車両とし、有料座席指定サービスを行う際、ドア間の座席をクロスシートに転換して営業運転を行う。大井町線では現在、平日17時以降に大井町駅を発車する急行(長津田行)のうち9本の列車で「Q SEAT」サービスを実施している。
大井町線の「Q SEAT」車両はオレンジを基調とした車体ラッピングを施している。一方、東横線に導入予定の「Q SEAT」車両は赤を基調とした車体ラッピングに。10両編成で運行される一部車両の4・5号車をロング・クロス転換車両に変更するという。営業線での運行開始時期をはじめ、運行区間・運行種別・料金体系・購入方法など、「Q SEAT」の詳細な内容は改めて発表される。