長崎県とJR九州は28日、西九州新幹線の開業に合わせ、輸送改善を目的に佐世保線で運行される振子型の特急形電車885系にラッピングを施すと発表した。運行を記念し、ラッピング列車の出発式を9月17日に実施予定となっている。
佐世保線へ振子型の特急形電車を導入し、輸送改善を実施することを契機に、長崎県北部地域(佐世保市、佐々町、平戸市、松浦市)のPRを行うとともに、佐世保線の利用促進と長崎県北部地域への誘客促進を図る。
ラッピングデザインは、長崎県北部地域の佐世保市(1・2号車)、佐々町(4号車)、平戸市(5号車)、松浦市(6号車)それぞれの名所・特産品等の写真やイラストを885系1編成(6両編成)にデザインし、各自治体の魅力を発信。3号車は長崎県北部地域全体のPR号車とし、振子型車両導入等の効果や地図・写真により、地域全体の情報を発信する。
西九州新幹線の開業に合わせ、9月23日からラッピング列車を運行し、3カ月ほど運行する予定。博多~佐世保間の特急「みどり」をはじめ、博多~武雄温泉間の特急「リレーかもめ」、博多~大分間の特急「ソニック」、博多~肥前鹿島間の特急「かささぎ」としても運行予定となっている。
なお、運行開始前の9月17日、佐世保駅にて11時頃から出発式を実施。その際、臨時列車としてラッピング列車が佐世保駅から博多駅まで運行する。