2022年になってから値上げラッシュが続いています。もうすでに値上げされているものもありますが、今後値上がりが決まっているものもたくさんあります。

生活に必要なものが値上がりするのは辛いところもありますが、早めに知っておくことで対策ができることもあるでしょう。今回は8月に値上がりする商品やサービスを紹介します。

  • 8月から値上げするものは? 大手企業も続々値上げ

    8月に値上げする商品・サービスまとめ

■2022年8月に値上がりする食品

8月も引き続き食品の値上げが目白押しです。特に、輸入小麦の政府売渡価格が、本年4月1日より改定され、さらにデュラム小麦やその他の一般原料も上昇していることや、海上運賃の大幅上昇、為替の円安影響、また、原油高による包装資材代、動力燃料費等の高騰が続いていることが原因です。

主な値上げ商品をみていきましょう。

<ニチレイフーズ>

家庭用冷凍食品の一部が約8~20%値上げになります。ただし、一部は規格変更に伴う実質的な価格改定が含まれます。

<日清製粉ウェルナ>

パスタ、パスタソースが約2~8%値上げ、乾麺製品が約3~8%値上げになります。

<昭和産業>

家庭用パスタ、家庭用乾麺が約3~7%値上げになります。

<ポッカサッポロフード&ビバレッジ>

ポッカレモン100を含む36品が5~10%の値上げになります。

<ハウス食品グループ本社>

8月15日から、ルウ、カレー関連調味料99品が約10%値上げ、ククレカレー、カレーマルシェなどレトルト商品60品が約5%値上げ、その他にマカロニグラタンクイックアップ 北海道グラタン等10品が約5%値上げになります。

また、フルーチェ200gなどデザート12品が約8%の値上げになります。

<日本水産>

家庭用すり身製品56品が約5~20%の値上げ、家庭用冷凍食品82品が約6~20%値上げになります。

また、業務用冷凍食品も290品が約5~28%の値上げになります。

<味の素冷凍食品>

「ギョーザ」「生姜好きのためのギョーザ」を除いた47品目が約6~14%の値上げになります。

<テーブルマーク>

家庭用冷凍食品87品が約4~19%、パックご飯、水など常温食品35品が約7~10%の値上げになります。

<不二家>

「アンパンマンミニミニチョコレート」「ミルキーチョコレート」など4商品が8月下旬発売分より約9%~10%の値上げになります。

■電気代、さらに値上げに

6月中に梅雨明けとなり、異例の暑さが続いていますね。そんな中、8月は電気代の値上げや高止まりも予定されています。依然としてウクライナ危機に伴い、火力発電の燃料となる液化天然ガスや石炭の輸入価格の高騰が続いていることが原因です。

電気代が値上げとなるのは4社です。

標準的な家庭の電気料金で東京電力が247円、中部電力が231円、北海道電力は新たに上限に達したため99円の値上げとなります。九州電力は既に上限に達していますが、離島向けを考慮した別の調整制度の影響で、5円値上がりします。

  • 8月に値上げする商品・サービスまとめ

    8月に値上げする商品・サービスまとめ

■インフレ率を超える資産運用も視野に入れて

物価が上昇すると家計に与える影響が大きくなります。物価の上昇の度合いを表す指標を「インフレ率」といい、前後1年間の消費者物価指数(CPI)を用いて算出されます。

総務省が2022年7月1日に発表した東京都区部の6月の消費者物価指数は、生鮮食品を除く消費者物価指数(コアCPI)が101.6で、前年同月比2.1%上昇となりました。この結果、日銀が物価上昇の目標として掲げる2%を超えました。物価上昇は10カ月連続で、上げ幅は2015年3月以来、約7年ぶりの大きさとなりました。消費税の影響を除けば、上昇率が2%を超えるのは1992年11月以来約30年ぶりのことです。

一方、2022年7月の日本の大手銀行の1年定期預金金利は0.002%です。つまり、金利よりインフレ率の方が高いということになります。これでは、定期預金においておくと実質お金は目減りしてしまいます。そこで、必要なのがインフレ率より高い利回りを目指した運用をするということです。

定期預金においたままではなく、投資信託などによる資産運用も視野にいれていきましょう。