熱中症や新型コロナなどにより救急搬送が増加中の昨今。暑さや精神的ストレで体調を崩す人も多い中、東京消防庁(@Tokyo_Fire_D)が「救急車を呼ぶ前に“あること”をして」と切実な呼びかけをしています。
【救急出動増加中!】
— 東京消防庁 (@TokyoFireD) July 23, 2022
救急車の出動率が98%を超えているため、現在非常編成した救急車28台を含む299台で運用していますが、通報を受けてから救急車の到着までに時間を要する場合があります。https://t.co/gVQA55BtXP#東京消防庁 pic.twitter.com/RDrVGo29M1
熱中症による救急搬送が急増していることもあって、都内の救急車の出動率は限界に近い状態が続いていると言います。
東京消防庁管内では、119番通報で救急車の要請があると、対応可能な最も近くの救急車が出動します。救急要請が集中すると、その周辺地域の救急車がすべて出払ってしまうため、遠くの救急車が出動することになり、到着までの時間が長くなってしまいます。それによって、救えたはずの命が救えなくなってしまうこともあるのだそうです。
この投稿に対し、リプライや引用リツイートでは「このツイートがもっと広がって欲しい」「助けられるひとがちゃんと助かる環境を守らないとだよな」といった声が。
命の危険が迫っている人が一刻も早く病院に搬送されるようにするためには、私たち1人ひとりの救急車の適正な利用が欠かせません。とはいえ、素人が「適正な利用」かどうかを判断するのは難しい場面もありますよね。
東京消防庁が同庁のWebサイトで「救急車を呼ぶべき場面」として挙げているのは、以下のような状態になったとき。
- 意識がない(返事がない)
- けいれんが止まらない
- 大量の出血を伴うケガ
- 広範囲のやけど
- ものをのどにつまらせて呼吸が苦しい、意識がない
- 交通事故、おぼれている、高いところから転落
- 子どものじんましん、顔色が悪くなった
- 乳幼児の様子がおかしい
上記に該当しない場合で、自分で病院に行くか、救急車を呼ぶか迷ったときは、まずは「#7119」に電話をして相談、もしくは東京消防庁 救急相談センターの「東京版 救急受診ガイド」も活用しましょう。
119番通報が多数入電しているため、繋がりにくい状況です。 病院へ行くか救急車を呼ぶか迷った場合は「♯7119」へお電話いただくか、救急受診ガイドをご活用ください。https://t.co/U2w6BBMoni pic.twitter.com/t3LaBxCsBs
— 東京消防庁 (@TokyoFireD) July 19, 2022
急なケガや体調不良に見舞われると、あわてて救急車を呼びたくなることもあるかもしれません。それでも、より深刻なケガや病気の人の命を救うチャンスを摘んでしまわないよう、明らかに救急車を呼ぶべきケースに該当しないときは、「まずは落ち着いて#7119に電話する」と覚えておきたいものですね。
なお東京都以外でも「#7119」を実施しているエリアやそれ以外の番号で救急電話相談等を行っている地域もあるので、もしもに備えて事前にチェックしておきましょう。