俳優の板垣瑞生が、TBS系日曜劇場『オールドルーキー』(毎週日曜21:00~)にプロ野球選手役で出演することが17日、発表された。日曜劇場初出演となる。
このドラマは、サッカー以外のスキルや経験が何もない、どん底に追い込まれた主人公の新町亮太郎(綾野剛)が、一生懸命に新たな目標に向かって生きるヒューマンドラマであると同時に、もう一度娘が誇れる父親になるために37歳の新人が奮闘する家族再生の物語。数々の人気ドラマで丁寧な人物描写と温かい物語を作り上げてきた福田靖氏が脚本を担当するオリジナルストーリーだ。
本作では、アスリートたちへのリスペクトと共にスポーツが持つ様々な魅力をリアルに届けるため、実際のトップアスリートたちに緻密な取材を行っている。各話でスポットが当たるアスリートはさまざまだが、それぞれの選手に選手としての葛藤や、自身が所属しているスポーツマネージメントの話などを取材し反映している。また、Jリーガーを演じる綾野のサッカー監修に大久保嘉人の起用や、Jリーグ・日本サッカー協会など、“本物”たちからのサポートが、このドラマにリアルと迫力を与えている。
17日放送の第3話では、記者会見で逆切れした様子がネットで拡散され炎上してしまった日本のトップマラソンランナー・秀島修平(田中樹)に絡む通行人役として、酒井貴士(ザ・マミィ)が出演する。酒井のドラマ出演は今作が初となる。コントでは独特なキャラクターを演じることが多い酒井が今回挑んだのは、秀島が失踪するきっかけともいえる重要なシーン。コントで培った演技力で、芝居とは思えない“リアル”な絡みっぷりを披露しているという。
そして第3話の放送に先駆けて、7月24日放送の第4話を彩る出演者として、スポーツマネージメント会社「ビクトリー」に所属する横浜DeNAベイスターズ2軍選手・北芝謙二郎役に板垣瑞生が決定した。
板垣は2015年に出演した映画で演技力が高く評価され、第25回日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。以降もNHK連続テレビ小説『エール』(2020年)や、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』(2020~2021年)など、出演作が途切れることなく続く若手実力派俳優だ。昨年放送された日曜劇場『日本沈没ー希望のひとー』のParaviオリジナルストーリー「最愛のひと~The other side of 日本沈没~」ではW主演を務めており、日曜劇場とは縁がある板垣だが、TBSドラマへの正式な出演は本作が初めて。
そんな板垣が演じるのは、ドラフト2位でベイスターズに入団するも2軍のまま6年目を迎えた今シーズン、24歳という若さで戦力外通告を受けることが決まっているプロ野球選手・北芝。「ビクトリー」との契約も間もなく終了することをマネージメントを担当している梅屋敷(増田貴久)から告げられる。そんな北芝の現状を知った新町が、最後のマネージメントを手伝いたいと名乗り出る。新町は野球選手として最後までチームでの役割を全うしようとする北芝と接していくうちに、自分の中でいまだ捨てきれていないサッカー現役復帰への未練が浮き彫りになるが・・・。
今回は物語のリアルさを追求するため、横浜DeNAベイスターズに協力してもらったという。ベイスターズの2軍本拠地である横須賀スタジアムで撮影を行い、より本物に近づけている。現役引退を目の前にした北芝のマネージメントを通し、新町が決断する道とは?
■板垣瑞生コメント
以前、日曜劇場『日本沈没ー希望のひとー』でParaviのオリジナルストーリーに出演させていただいて、地上波の日曜劇場にも参加したいと思っていたので、オファーをいただいた時に僕の役がどんな風に生きていくのかワクワクしました。
実際に野球と触れ合ってみると、野球選手の方々の生活だったり、選手にとっての練習や試合、いろんなものがそこに詰まっているんだなと思いました。だからこそ、野球選手としての生の一瞬を日曜劇場で表現したいと思いました。
今回の現場で僕が困っている時に綾野さんがすっと話しかけてくださって、役について話を聞いてくれて、役と役の関係的にも役者としてもありがたかったです。現場のスタッフの方々も優しくて、現場が本当に温かくて、その人を思いやる気持ちをドラマを通して伝えようと思いました。
第4話で僕は、自分が愛してる何かの引退を誰かに告げられても、それを愛していることからの引退は自分で決めるんだなと思いました。人から告げられる引退だけじゃなく、自分が自分に渡す引退も人によっては存在するのかもしれないと、懸命に何かを行うことのきらめきがそこにあると思いました。
一人の野球人の選択と、改めて自分が何を愛しているのか考えた時に決断する瞬間をぜひ見てほしいです。
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