タイと聞いて「コーヒー」を思い浮かべる人は、なかなかの情報通!実は、タイのコーヒー栽培の歴史はアユタヤ王朝時代(1,300~1,700年代)にはじまり、いまでは若い世代の間でバリスタとしてカフェ起業することがひとつのトレンドになっています。
そんなコーヒーカルチャーが根付くタイで、一風変わったコーヒードリンクが近年続々と登場。そこで今回は、タイの若い世代を中心に人気を集める最新コーヒードリンクをご紹介します!
コーヒーの苦みと相性抜群!「オレンジエスプレッソ」
タイのカフェで、いまや定番メニューの「オレンジエスプレッソ」。お店によってはオレンジ”アメリカーノ”の場合もありますが、コーヒーの凝縮度(苦み)の違いのみで基本は同じドリンクです。
オレンジジュースを入れてから、コーヒーを注ぐというシンプルさ。ただ、氷で冷えたコーヒーとオレンジジュースを交互に味わうと、苦みと柑橘感の連鎖がたまりません!
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RAWR Cafe「Orange Espresso」(バンコク BTS Prakanong駅エリア)
また、オレンジエスプレッソはきれいな2層構造が写真に映える点からも、タイの若い世代から強い支持を得ています。
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POET HOUSE CAFEでは果実付きで提供(バンコク BTS Ari駅エリア)
暑さも吹き飛ぶスパークリングの爽快感「コーヒートニック」
日本でもエスプレッソショットとともに出されることもあるトニックウォーター。しかし、タイではそこからさらに独自のスタイルが生まれています。
まずは、トニックウォーターの炭酸と甘みがコーヒーの苦みと絶妙に混じり合う「コーヒートニック」。作り方はトニックウォーターを混ぜるだけですが、炭酸の爽快感が口の中で広がり、清涼感が強く感じられます。
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Street Cafe「Coffee Tonic」(プーケット カタビーチエリア)
特に、タイは年間平均気温が約29℃と暑さがきびしいため、さっぱりとした味わいのコーヒートニックが愛されています!
若い世代に愛されるゆずのアクセント
タイの若い世代に一番人気といっても過言ではないのが、コーヒートニックにさらなるアレンジを加えた「ゆずスパークリングアメリカーノ」。
コーヒートニックにゆず果汁を加えることで、ゆずの柑橘風味により爽快感がさらに増します。
また、タイでは日本文化が広く愛されており、”Yuzu” とローマ字表記されたこのドリンクがどこか日本の雰囲気を感じさせることも、タイの若い世代を惹き付ける理由かもしれません。
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Rare Finds Hidden Cafe「Yuzu Sparkling」(バンコク BTS Phra Khanong駅エリア。近日チェンマイへ移転予定)
南国ならでは!パッションフルーツとコーヒーのかけ算
タイの市場やスーパーでよく見かけるパッションフルーツの果汁を使った「パッションフルーツスパークリング」もビーチエリアを中心に人気のコーヒードリンク。
ゆずとはまた違った酸味と甘みが、コーヒートニックの苦みと絶妙にマッチします!
また、果実が入っている場合は、パッションフルーツの独特のつぶつぶ食感を楽しめる、ユニークなコーヒードリンクです。
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Qoori Qoori Cafe「Passionfruts Sparkling Coffee」(ピピ・ドン島 トンサイビーチエリア)
独自のコーヒードリンクが生まれるタイに今後も注目
世界のコーヒー品評会で高い評価を受けはじめているタイ産コーヒー豆。国際アワードを受賞するタイ人バリスタも出てきており、質の点からもタイのコーヒーカルチャーは盛り上がりをみせています。
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ゆず・れもん果汁とエスプレッソシェイクを使ったTrue Coffee「Yellow Fairy」(バンコク BTS Siam駅エリア)
CBDが入ったものや、バリスタが工夫をこらしたカクテルのようなものなど、まだまだ新たなコーヒードリンクが生まれるタイに行った際には、ぜひ好みのドリンクを見つけてみてはいかがでしょう?