古くから鹿を”神の使い”として大切にしてきた春日大社。その結果、奈良公園周辺は、人間と野生動物が共存する世界でも稀なエリアに。鹿せんべいを手に訪れ、鹿と触れ合ったり、追いかけられたりした人も多いのでは?

今日は、そんな奈良公園にある「奈良国立博物館 Nara National Museum, Japan」の公式ツイッターさん(@narahaku_PR)が撮影した鹿の写真を紹介します。

ここで何度か出ている「鹿だまり」について、ご存知ない方にご説明します。 夏の暑い日に発生する現象で、夕方になると大量の鹿が当館北側敷地に集まってきて、日が暮れると春日大社さんの方へ帰っていきます。理由はまったく不明。学生の皆さん、夏の自由研究のテーマにいかがでしょうか。
(@narahaku_PRより引用)

なんと、画面いっぱいに鹿、鹿、鹿……‼

いったい何頭いるのでしょうか。こんなにたくさんの鹿が一緒にいるところ、筆者は初めて見ましたが、奈良国立博物館の公式さんによると、この現象を「鹿だまり」というのだとか。みなさんはご存知でしたか?

この光景に、「これはすごいですね」「めっちゃいるww」「壮観ですね」「暑いのにぎゅうぎゅうの鹿さんたちかわいいですね」「実に面白い」といったコメントが。

また、なぜ夕方ここに集まってくるのか、全く不明とされているその理由について、「鹿フェス」「鹿会議!!!」「鹿なりの礼拝スタイル」といった珍回答が並ぶなか、「北側なので建物の影で日光が当たっておらず、地面が冷たいのでは?」「地下水脈でもあってお腹が冷えて涼しいのではないでしょうか」「そこは、博物館の地下通路になっていてエアコンが効いているから」という意見が続々と。

確かに、鹿さん達が座っている場所は、石畳を避けた緑地部分のようなので、涼みに来ているのかもしれませんね。

インパクト大の光景に加えて、"鹿だまり"という聞き慣れないワードに多くのTwitter民が反応した今回の投稿。ツイ主である奈良国立博物館さんに、お話をうかがいました。

ツイ主さんに聞いてみた

―― こちらの投稿が話題になっていることについて、感想をお聞かせください。

今までもツイッターで敷地の鹿のことをつぶやくことはあったのですが、今回のような大きな反響をいただくのは初めてで、ただただ驚いております。

―― なんだか癒やされるお写真ですね。私もこんな現象があるとは知りませんでした。「鹿だまり」を見られてどうお感じになられていますか?

毎日夕方くらいに集まり、その様子が私どものオフィスからも見えるので、疲れた夕方の癒やしになっています。また、鹿だまりは鹿と人間が共存する奈良ならではの現象だと思います。この風景がいつまでも続いていってほしいと思っております。

―― 読者の皆さんにメッセージがあればお願いします。

例年、お盆の頃まで鹿だまりは続きますので、よろしければぜひ奈良に足をお運びください。そして当館にもお越しいただけますよう、よろしくお願いいたします。


うだるような暑さに、あの手この手で涼をとろうとするのは人も鹿も同じなんですね。お盆まで続くという"鹿だまり"。みなさんも、熱中症には十分気をつけてくださいね。